芸術は心のごはん🍚

映画・小説・漫画・アニメ・音楽の感想、紹介文などを書いています。

映画「スイート・ノベンバー」 〜 特別な11月 〜

 こんばんは。

今日はもう1記事。

 

前回の「たけくらべ」15章のBGMに

こちらも迷ったという曲を紹介します。

 

エンヤさんの「Only Time」です。

 

私は、90年代からエンヤさんのファンなのですが、(最近事情には疎いです💦)

この曲には、映画の思い出もあるのです。

「スイート・ノベンバー」(キアヌ・リーブス シャーリーズ・セロン

という映画の主題曲でした。

映画館では見なかったと思うのですが、一度見ました。

 

簡単に言ってしまいますと、

11月少し前に始まり、11月の末にラストを迎える、悲しいラブ・ストーリーでした。

 

www.youtube.com

 

 映画の予告はこちら。


Sweet November trailer

 

広告代理店に勤める仕事人間の男性が、ある日、個性的な人生観と生活スタイルを持つ美しい女性と出会い、男性は女性から、(1ヶ月間限定という)突飛な共同生活の提案を持ちかけられます。理解できなかった男性は、一旦は断るも、ミス(?)によって、突然仕事を失ったこともあり、女性の提案を受け入れることに。

短く尊い時間の中で、お互い惹かれ合うのですが、女性の隠していた真実がわかり・・

 

60年代後半の映画のリメイクだった様です。

そして、賛否両論のあった(?)映画の様です。

私が印象的だったのは、ラストに男女がお互いのためにとったそれぞれの行動です。 

スウィート・ノベンバー [DVD]

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11月というと・・と考えていて、この映画を思い出しました。

 

・・今は3月なのに・・今日は春分なのに💧

 

ありがとうございます。 

 

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その八 〜 大人に成るは 〜

※ 3月21日夕方に、一部、追記しました。

 

こんにちは!

今回も「たけくらべ 」についての続きです。

 

15 晩秋 打ち沈む美登利

 

つらく恥ずかしく、気おくれすることが自分の身にあるので人が褒めるのは嘲りに聞こえて、(現代語訳より)

飾り立てられた自分に振り返る人々の目も、軽蔑的にしか感じられない美登利。

正太さん私は自宅(うち)へ帰るよと言ふに、(原文より)

・・何かあったの?姉さんと喧嘩でもしたのか?

などと、正太郎に心配して尋ねられても、

何とも答えられず(?)

顔の赤らむばかり、(原文より)

連れ立って団子屋の前を通り過ぎる時、団子屋の息子から二人一緒なのをからかわれ、

(いっそう)惨めに感じた美登利は泣きそうな顔。

 

祭(酉の市)は一緒に行く約束だったのに、美登利が自宅の方へ急ぎ帰ろうとするので、約束と違うじゃないかと、正太が尋ねて袖を引っ張って(?)訝しがっても、

美登利顔のみ打赤めて、何でも無い、と言ふ声理由(わけ)あり。(原文より)

 

美登利が(大黒屋)寮の門を入っていったので、正太はいつもの勝手で、後から続いて縁先から上がり込むと、それを美登利の母親が見るなり、

おお正太さん宜く来て下さった、今朝から美登利の機嫌が悪くて皆あぐねて困ってゐます。遊んでやつて下されと言ふに、(原文より)

正太が加減がどうしたのかと尋ねると、

いいゑ、と母親怪しき笑顔をして少し経てば癒(なほ)りませう、いつでも極りの我がまま様(さん)、さぞお友達とも喧嘩しませうな、真実(ほんに)やり切れぬ嬢さまではあるとて見かへるに、(原文より)

美登利は、いつの間にか布団、かい巻きを部屋に出していて(帯と上着を脱ぎ捨て、そこに潜り込み?)

うつ伏し臥して物をも言はず。(原文より)

 

正太が心配そうに枕元に来て、どうしたのと声をかけても返事はなく、しのび泣いているので、正太は(幼いながらも)かける言葉がわからず、困るばかり。

自分が何か怒らせたのかと心配する正太に、そうではないですという美登利。

それならどうして・・と、聞かれても、

色々複雑で、誰にも言えない、話し辛いことなので、口では言えなくても頬が赤くなってしまう、ただ次第に心細くなり、

すべて昨日の美登利の身に覚えなかりし思ひをまうけて(原文より)

恥ずかしさ限りなく、

できる事ならずっと此処にこうして籠って、誰にも会わずに一人で暮らせたら・・

何時までも何時までも人形と紙雛(あね)さまとをあひ手にして飯事(ままごと)ばかりしてゐたらばさぞかし嬉しき事ならんを、ゑゑ厭や厭や、大人に成るは厭やな事、(原文より)

どうして大人にならねばならないのか・・一年も前に戻りたいのに・・

年寄りじみたことを考えて(現代語訳)

宥めようとする正太にも気遣いできず、感情的になり、

帰っておくれ正太さん、後生だから帰つておくれ、お前が居ると私は死んでしまふであらう、(原文より)

・・頭痛がする・・目が回る・・誰もそばに来ないでほしい・・

お前も何卒(どうぞ)帰つてと例に似合わぬ愛想づかし、(原文より)

正太も、突然の美登利の変わり様を理解できず、その言動に戸惑い傷つくばかり。

いつまでもいる様なら絶交だ・・とまで言われたので

それならば帰るよ、お邪魔様で御座いましたとて、(原文より)

 

風呂場で湯加減を見ている美登利の母には挨拶もせず、ふいと立って正太は庭先から駆け出したのだった。(現代語訳より)

(十五章は此処まで)

 

色々考えて、非常に意味深な美登利の母親の言動は

原文のまま、黄土色の太文字でかき出させて頂きました。 

 

今回のBGMは、敬愛する高畑監督の「かぐや姫の物語」より「天女の歌」です。


かぐや姫の物語 天女の歌

 

改めて、昔の親子事情、価値観について、考えさせられました。

 

娘の幸せ、女の幸せ、という事の価値観が、今とは違ったという事なのでしょうか。

 

明治という時代は、「開国」「文明開化」という激動の中で、もしかすると

文明・学問・物質社会というものが急速に発展し、それに人々が追いつこうともがき苦しむ中、

もしかすると

「心の教育」というものが、優先され難い時代だったのかなと、最近感じます。

 

現代にも言える事だと、個人的に思うのですが、

「人の情けを育みて(「天女の歌」歌詞より)とある様に

「心」「知識」「身体」の教育が、平行になされる事が、

「教育」「養育」なのではないかと、感じています。

 

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 参考文献はこちらです。 

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

 
たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

 

次回は、最終章の予定です。  

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その七 〜 蝶よ花よと育てられ 〜

今回も「たけくらべ 」紹介の続きです。

 

14 酉の市の日

 

この年は、酉の市(例年11月の酉の日に行われる祭)が、

三の酉(三の酉まである年は、何か特別な意味があるようなのですが、うまく説明できませんm(_ _)m)まであり、神社は大にぎわい。

吉原も、大祭(?)にかこつけて遊びにきた(?)若人たちで大にぎわ…い…(?)

吉原の住人たちも、ここは稼ぎ時(?)と、活気付いてる様子。

 

正太郎は、この日家業(?)手伝いの休みをもらい、祭り見物を楽しんでいました。

学校仲間の団子屋の息子が営む汁粉屋をのぞいたら、忙しくて材料の飴が品切れになりそうで困り果てていたため、その場をしのぐ(?)知恵を教えてやると、

おまえは、頭がいいねえ、商人(あきんど)向きだねえ・・的な事を言われ、複雑な心境になった(?)ようです。

そんなの大した知恵じゃないよ…それよりも、美登利さんがどこにいるか知らないか?

団子屋の息子に尋ねると、

(団子屋)

美登利さんなら、さっき俺の家の前を通った時、髪を島田に結って、とても綺麗だった・・

(正太郎)お姉さんよりも綺麗だよ、でも花魁になるのでは可哀想だな・・

(団子屋)いいじゃないか、そうなれば、俺は来年から仕事でお金を貯めてあの子を買いに行く・・

(正太郎)洒落くさい事を言ってゐらあそうすればお前はきつと振られるよ。(原文)

(団子屋)何故何故。(原文)

(正太郎)何故でも振られる理由(わけ)があるのだもの、(原文より)

・・・笑いながら、別れの挨拶をし・・

十六七の頃までは蝶よ花よと育てられ、と怪しきふるへ声にこの頃此処の流行(はやり)ぶしを言って、今では勤めが身にしみてと口の内にくりかへし、(原文より)

祭りの人混みの中に(小さな)身体は忽ち隠れたのでした。

 

すると廓の角で、向こうから番頭新造(上位の遊女の諸事世話をする女性?)と一緒にくるのは、美登利でした。本当に初々しい大島田に結った髪に鼈甲をさし、花簪をひらめかせ、色鮮やかな装いで、京人形の様

正太郎は、あっと思い、いつもの様には抱きつきもしないで見ていると、

気が付いた美登利が走り寄り、連れの女性に、もう此処でいいですから・・というと、

あれ美いちゃんの現金な(現代語訳より)・・

等々言いながら女性がどこかへ行ったので、正太郎は美登利の袖を引いて

よく似合うね、いつ結ったの・・等々、いつもの調子で甘えてみると

美登利うちしほれて口重く、姉さんの部屋で今朝結って貰ったの、私は厭でしょうが無い、とさし俯向(うつむ)きて往来(ゆきき)を(原文より)

恥じるのでした。

 

色々 迷ったのですが、今回のBGMはこちらにします。

この日の美登利が 京人形 の様 だと、表現されていましたので。

映画「SAYURI」の曲です。

作曲者のジョン・ウィリアムズさんとヨーヨー・マさんの演奏です。


Memoirs of a Geisha | John Williams and Yo-Yo Ma | Live

 

私は、映画「SAYURI」を見ていません。ストーリーもよく知りません。

少し調べたところ、

 

SAYURI」は 1929年(大恐慌時代、大正時代)頃、京都、祇園の芸者さんのお話の様です。

たけくらべ 」の美登利は、吉原の、将来花魁(一般に上位の遊女の称)になる事を要求されている少女です。

 

芸者と花魁は違うと思います。

それでも、着物の日本女性の美しさを表現してくださっている曲だと思いました。 

 

サントラはこちらです。 

 

ありがとうございます。

「たけくらべ」の見せ場を、替え歌に

今日は、もう一記事。

前回記事のBGM曲として、こちらも浮かびました。

明るい曲調ですが、場面とオーバーラップする点もあるように感じ、

久しぶりに「替え歌」にしてみました。

 

杉真理さんの「バカンスはいつも雨」の替え歌で 


杉真理 バカンスはいつも雨

 

「紅葉色ぬらす雨」 m(_ _)m

 

(信如)

出逢う日は いつも 雨ふーりー

思うようには なーら なーい

通り過ぎる時 強い風

格子もーんー のー まーえー

 

鼻緒が! 抜けたよ! いちーだいじーだーよー 💦

こよりー よれないのさー

 

(美登利)

羽織袖 ぬらす 雨しずく

震える胸で ゆーう・ぜーん

声もかけられぬ 意地っ張り(vein)

よれる はーずーもー なーい

直して あげたい! 揺れーる心

せめて 手渡したい・・

 

(美)できない! なぜ だか

(信)見れない! こわ くて

 

(信如)

悔やーんでるよりもー

今 目に 焼き付ける

をう をう 綺麗だ

 

秋雨 恋など

秋空 いつでも

外れてばかりの天気予報さ!

紅いもみじ🍁

 

心惹かれたよ ゆうぜーんー

まるでついていなーい ふーうん(bad luck)

振り向けば そこに 悪友(長吉)が…💧

またおまえ なのーかい(…嬉しいけど…ちりめんの方が…) 

 

許して 欲しいよ(ちりめんも💦)

笑顔 みたーいーよ

 

☔️    そっと 君のために 作った 水仙  🌈

 

 

一葉さん、

杉さん、

大好きなのに

いじって ふざけて しまって、 申し訳ありません。

脳内デュエット?と言う感じで

お楽しみいただけたら嬉しいです。

 

原曲の歌詞は、こちらです。m(_ _)m

http://j-lyric.net/artist/a0029d1/l006230.html

 

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と言うわけで、最近特に、BGM探すのが楽しみになってしまっている私です。

ラジオとかのDJさんの気持ちって、こんなのかなと。

 

ありがとうございます。

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その六 〜 雨にぬれた紅葉の友仙 〜

今回も「たけくらべ

クライマックス 後半 要約(?)です。

 

13 時雨の朝 格子門 ごし (後編)

 

(足止めを食っているこの場所が)大黒屋の前だと慌てた信如。しかし

生憎(あやにく)の雨、あやにくの風、(原文より)

鼻緒が切れ、詮無く紙縒をよっているのは、辛く耐えられない心地だったところへ、

飛石の足音は背より冷水(ひやみづ)をかけられるが如く、顧みねどもその人と思ふに、(原文より)

わなわなと震え、動揺の表情を隠す様に(?)背を向け、なおも鼻緒を直す事に専念するふりをしても、(本当は上の空で)埒があかない様子。

 

(門内側から、それをのぞいていた)美登利は、

ゑゑ不器用なあんな手つきして(原文より)

(紙縒は)逆よりだし

・・省略・・

それそれ羽織の裾が地について泥に成るは御存じないか、あれ傘が転がる、あれを畳んで立てかけて置けば好いにと一々鈍かしう歯がゆくは思へども、(原文より)

(美登利は)さあ、この裂れを使って・・と声をかける事もできず、雨に濡れながらも、立ち尽くしているだけ。

そうとも知らない母親が、遥か屋内から呼ぶ声がする。

美登利さんは何を遊んでいる

・・省略・・

また風邪を引きますぞ

と呼ばれたので、

はい今行きますと大きな声で言い、それが信如に聞こえたのは恥ずかしいのに、胸はわくわくし、(あける勇気はない)門のそばで、戸惑いながらも何かしてあげたくて、

格子の間より手に持つ裂れを物いはず投げい出せば、見ぬやうに見て知らず顔を信如のつくるに(原文より)

(ショックを受けた美登利は)

本当に意地悪なんだから💢 (ゲーノ 勝手な 訳 m(_ _)m)

少し涙目、恨み顔になり、動揺と怒りを募らせるも

また母親の声がしばしばかかったので、

動揺と怒り、恥ずかしさと未練を残しながらも、身を翻し、

かたかたと飛石を伝ひゆくに、(原文より)

信如は今やっと淋しく振り返ると(現代語訳)

紅入り友仙の雨にぬれて紅葉の形のうるはしきが(原文より)

自分の足の近くに散らばっていた。

綺麗だなと思ったのだが、手に取る勇気もなく空しく眺めるだけ(ゲーノ 訳m(_ _)m)

 

我が不器用をあきらめて(原文より)

(役に立ちそうにない)その場しのぎの事をして、仕方なく立ち上がった信如は、二歩ばかり進みかけ

友仙の紅葉目に残りて、捨てて過ぐるにしのびがたく心残りて見返れば、(原文より)

信さん、その(みっともない)なりはどうしたんだ、と不意に声をかけられた。

驚き、(反対側に)振り返ると、声の主は長吉だった。

(長吉は)今廓内(なか)からの帰りらしく・・省略・・(服装がどこか?)誇らしげである。

 

もしかして・・長吉・・女性経験ありって事・・?(ゲーノ 勝手な 解釈m(_ _)m)

 

僕は鼻緒を切ってしまつてどう為ようかと思つてゐる、本当に弱つているのだ、(原文より)

と信如が言うと、

そうだろう(頭脳派の?)お前にそれはできないだろう・・と、言葉は荒いが、根は親切な長吉が、自分の下駄を履いて行きなよ・・と、言ってくれる。

それでもおまえが困るだらう。(原文より)

悪いよ悪いよ(信如)俺はいいからいいから(長吉)・・と言う、二人の男の友情的やりとり。

人には疫病神のやうに厭はれながらも毛虫眉毛を動かして優しき詞をもれ出るぞおかしき。(原文より)

その下駄は俺が(信如の家の)台所に放り込んでおくよ・・等々、世話を焼き、

後刻(のち)に学校で逢はうぜの約束、(原文より)

信如は田町へ、長吉は家の方へと

行別れるに思ひの止まる紅入(べにいり)の友仙は可憐(いぢら)しき姿を空しく格子門の外に止めぬ。(原文より)

十三章終了。

 

信如は、紅葉の友仙を、さぞかし持って帰りたかったんだろうなと。

でも、長吉の前では、それができなかったのでしょうか。

美登利の方は、運動会の時、ハンカチを拒否られたことが思い出されたのでしょうか。

  

今日のBGMは、悩みましたが、こちら、米津玄師さんの「Lemon」です。

www.youtube.com

 

信如と米津さんて、なんとなく、よくは知らないのですが、個人的にイメージが重なるところがある様に感じます。

 

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という訳で、

信如が美登利と、(まともには)会い損ねる日って・・

結構雨なんだね

と、改めて思いました。

 

参考文献はこちら

 

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

 
たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

 

ありがとうございます。

 

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その五 〜 時雨の朝 格子門ごし 〜

こんにちは。

今回は「たけくらべ」要約(?)の続きです。

今回は

物語の クライマックス です。

 

12 時雨の朝 格子門 ごし (前編)

 

信如が田町へ行く時、近道を口実に、いつも通る道にちょっとした格子門があるが、

そこは(美登利の住む)大黒屋の寮の門前である。(この建物と門、通り過ぎる若者、中の少女を、「源氏物語」の一説に例えて・・?いる様なのですが、私は「源氏物語」を漫画で昔読んだだけなのですm(_ _)m)

時雨れていたが、学校前に、母親から(田町の)姉への使いを頼まれた信如は、はいはいと(大人しく)小包を抱え、鼠小倉の緒をすげた朴木歯(ほおのきば)の下駄を(現代語訳)はき、雨傘をさして出かけたのでした。

信如がいつも行くことにしている細道を歩いていると、

運わるう大黒やの前まで来し時、さっと吹く風大黒傘の上を(原文より)

つかんで、宙へ飛ばされるかと疑うほど吹き付けられたのです。

思わず足に力を込めて踏みこらえると、下駄の鼻緒が抜け、

傘よりもこれこそ一の大事に成りぬ。(原文より)

困って舌打ちするも、仕方がなく、大黒屋の門に傘を寄せ掛け、

雨の中で自力でこれを直そうと悪戦苦闘するも全くうまくいかない信如。

早くなんとかしなければと、気ばかりが焦る。半紙を取り出し、裂いてこよりにするも、意地悪な嵐が今度は立てかけていた傘を転したため、小包も着物の袂まで泥だらけです。

 

 その様に困り果てた人が、格子門前にいる事に、障子の中ながら硝子ごしに遠く眺めて(原文より)、気づいた美登利。

あれ誰か鼻緒を切った人がある、母(かか)さん切れを遣つても宣う御座んすかと尋ねて、針箱の引き出しから友仙ちりめんの切れ端をつかみ出し、庭下駄はくも鈍かしきやうに、(原文より)

外に飛び出し、洋傘(かうもり)もささずに庭石づたいに駆けつけるも、

信如だとわかった途端、美登利の顔は赤く成り、一大事にでもあった様に(?)胸の動悸、動揺を誰かに見られはしまいかと、恐る恐る門の傍へ寄れば、(原文より)

信如もふつと振り返りて、これも無言に脇を流るる冷汗、跣足(はだし)に成りて逃げ出したき思ひなり。(原文より)

 

いつもの美登利なら

困り果てている信如に向かって、からかい、悪(にく)まれ口の言いたい放題。祭りの夜についての文句、謝罪を要求し、

私には父さんもあり母さんもあり、大黒屋の旦那も姉さんもある、お前のやうな腥(なまぐさ)のお世話には能うならぬほどに(原文より)

言いたいことがあるなら(陰でこそこそ言わずに)直接私に言いなさいよ!さあどうなのよ!・・などと捲したてるところでしょう。

それでこそ信如も太刀打ちしづらいだろうに、ものも言わず格子の陰に隠れて、かといって立ち去るでもなくただうじうじと胸をとどろかせているこの様子はいつもの美登利の様ではなかった。(原文より)

 ここで12章終了です。

 

正直言いまして、このあたりは、要約は必要なかった様な気がします。

原文でも分かりやすいところで、省ける箇所がほとんどない様に感じました。

一文一文が、重要で、繊細で、美しい文章だと思いました。

 

あえて、私が個人的に書かせて頂きたい事は、

 

この場面も前回の筆屋の場面と同じ

雨の中

なのです。はい、今回もがとても重要だと思います。

ですが、前回は夜、

今回は朝

という違いがあります。

 

そして、この章は、

情景の描写と、二人の心の動き、動揺、行動、仕草、

美登利が本来なら言いそうなセリフ

しか描かれておらず、

美登利が格子門のところへ来てからは、二人の間に

生の言葉のやり取りがない

という事です。

 

あともう一つ、個人的に気になったのは「友仙ちりめん」と打ち込むとき

「友禅」と出て、

友仙 という漢字では、出てこなかったので、

私は仙という字を水仙と打ち直して、文章を入力しました。

そうした言葉の使い方も、最終章への伏線になっているのではないかと感じました。

 

改めて、こちらの美内すずえ先生の「ガラスの仮面」劇中劇の「たけくらべ」の描写が優れているかを実感しました。 

ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)

ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)

 

 

今回のBGMは、もうこちらしかない!!!と思いました。


雨の街を (Yuming Original)

 


雨の街を / 荒井由実

 

ユーミン様、超 詩人!! 超 音楽家!!  超 ディーバ!!

 

前回記事に載せました、こちらの曲の歌詞も、とてつもなく深かったので、ぺたり。

www.uta-net.com

 

原曲の英語歌詞は、シンプルで分かりやすいところが好きです✨

ユーミン様の日本語歌詞は・・ものすごく深いです。文学です。芸術です✨ 

 

そして、樋口一葉文学

ものすごく 深い です。 芸術 です。

 

私は、 

樋口一葉さんの文学は 樋口一葉」という一つのジャンル

松任谷由実さんの歌も 松任谷由実」という一つのジャンル

の様に感じています。

 

参考文献はこちら

 

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

 
たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

 

今回は、ここまでにいたしとうございます。

川口悠子さん愛  〜 いつでも何度でも 〜

今日も記事を更新します。

 

昨日は、何を書くべきか悩みました。

今朝になって、やはり、出来るだけ多くの皆様に、こちらの

フィギュアスケート・ペア A・スミルノフ&川口悠子さんが

2011年、震災後に、見せてくれましたこちらの応援プログラムを見て頂きたいと思いました。

もしかすると、ご存知なかった方もいらっしゃるのではないかなと。

お二人の強さ、優しさ、美しさに、私も元気を頂きました。

www.nicovideo.jp

 

YouTubeでは見つけられませんでしたので、この様な形にしました。

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その四  〜 一葉さんと紘子さんとユーミンと 〜

※  3月11日夜に、副タイトルを変更、記事を少し追記しました。

 

今回は「たけくらべ」の要約記事の続きです。

 

10 明治・吉原住人の格差、生活の情景(祭りの前後から秋)

 

信如は祭り夜は、姉の元への使いで、翌日まで留守にしていたので、筆やでの騒ぎは知らなかった。翌日に友人から聞き知り、長吉の乱暴に驚き、特に自分の名が使われた事を迷惑に思い、後悔する。

祭りの失態を自ら悔いていた長吉も、ややほとぼりの冷めた頃(現代語訳)にやってきて信如に詫びた。

時の拍子だから(現代語訳)・・

正太郎が留守だったんで・・

女郎(美登利のこと)と三五郎を相手にしたかった訳では・・

俺がどこまでも悪いさ(現代語訳)

お前の助言を聞かず悪かった・・

これからは気をつけるから、今回は許してくれ、俺を見捨てないでくれ・・

今度は、正太郎本人を相手にするから(?)等々・・

そうした長吉を、信如は叱りはしなかったが、もう喧嘩が無いようにと思うのでした。

 

 祭りの夜に乱暴を受け、怪我をした三五郎。彼の家は貧しく、父親は、立場上も性格的にも(?)目上の人たちに強い態度ができない人で、息子を傷つけた長吉親子(大家とその息子)にも頭が上がらない。そんな父に事件の事を話しても、逆に叱られ、謝りに行けと言われかねないと思い、悔しく思うも、黙っていたのでした。

しかし、日が経ち、傷も癒えてくるうちにそうした事も次第に忘れ、頭(?)の家の乳児の子守で小遣いがもらえれば、素直に嬉しい。生意気盛りの十六歳だが、あまり自尊心はなく、表町に行けば、いつも正太郎と美登利のなぶり者、からかいの的になりながらも、遊び仲間からは外れなかったのでした。

 

秋風が涼しくなってきた頃。(原文は、季節の移り変わりの描写が美しいです)

この頃は、吉原を訪れる人々の様子も、少し変わってくる(?ようです?)

・・盲目の按摩の二十歳ばかりの娘が、叶わぬ恋と身の不自由を恨んで・・

ヤンチャな吉五郎と太吉の姿がみられないのはなぜ?・・(鼻を指して)この件(花札のことのようです)であげられました・・

・・幼い子供達が大通りで ひーらいたー ひーらいたー なーんのはーなが・・と、無邪気に遊んでいる・・

などと言った、噂、ゴシップ、日常風景が語られます。

そんな折、

 

秋雨しとしと寂しい夜。戸を閉めていた筆屋の中では、いつもの様に(?)、美登利と正太郎、その他に小さい子供が2、3いて、きしゃごおはじきという幼げな遊びをしていた時。

美登利が、誰かお客がきた気配がすると言い、それを聞いた正太郎はちゅうちゅうたこかい(すごろくやおはじきなどで遊んでいる子供達が、数を数えるときに用いる言葉)の手を止めて、仲間が来たのかと喜んだが、(入ろうとしたはずの客の)気配はふっと途絶えて、音も沙汰もない。(現代語訳より)

 

11 信如と美登利と正太郎の(二等辺三角形的?)関係

 

正太郎が戸を開けてばあと言いながら顔を出すと、客らしかった人は、2、3軒先の軒先をたどり、ぽつぽつと歩いて行くところだった。

誰だ、誰だ、お入りよ(正太郎)

美登利も履物をつっかけて(様子を見に?)駆け出そうとしたところ

あああいつだとひとこと(正太郎振り返って)

美登利さん呼んだって来はしないよ、例の奴だもの

(といって、自分の頭を丸めて見せた)

信さんかえ、と受けて、(美登利)

厭な坊主ったらない、  (うそ)

・・省略・・

意地悪の、根性曲がりの (うそ)

・・省略・・

厭な奴め・・      (うそ)

(会えば罵ってやったのに?)

帰ったのでは惜しいことをした、どれ下駄をお貸し、ちょっと見てやる 

(うそは口実だった?)

と言い、正太郎に代わって外に顔を出した美登利。

雨だれが前髪に落ちるのに首を縮めながらも、

四五軒先のガス燈の下を大黒傘肩にして少しうつむいてゐるらしくとぼとぼと歩む信如の後ろかげ、

何時までも、何時までも、何時までも

見送るに(原文より)

 

正太郎にどうしかしたのかと声を掛けられ、慌てる美登利。

 

慌てて取り繕い、また、信如の悪口を並べ立て、正太郎に同意を求め(?)ます。

(ホッとした?)正太郎は、龍華寺(信如)はまだ長吉よりはものがわかっているよと、大人ぶってみせる(十三歳男子)。

そんな正太郎を美登利がからかい、笑ったところ正太郎は

俺だってもう少しすれば大人らしい格好をして大人になるんだぞお・・的な?

そんな彼に

それは何時だろうね・・的な?

ことを言ってはしゃいでからかう美登利。

そんな二人の(夫婦ならぬ幼馴染漫才・・的な?)ふざけたやり取りに、筆屋の中が盛り上がります。

二人の複雑な心とは裏腹に・・

 

筆屋の女房に、

この辺りでは、お六さんや喜いさん(が美人さんだけど)それよりももっと美人さんはお前さんの隣にいるでしょう

などとからかわれ、正太郎は顔を赤くしてやり返す。

二人の仲の良さをからかわれるも、美登利はきゃしゃごを集めて、

さあもう一度初めからと言いつつ、

こちらは顔を赤らめはしなかった。(現代語訳より)

 

今回の心のBGMはこちらでした。

やはり、こちらもアップします。

 

中村紘子さん演奏のショパン「雨だれ」プレリュード


中村紘子 ショパン作曲 プレリュード第15番変ニ長調「雨だれ」

 

中村紘子さんは、日本が生んだ、素晴らしい女性ピアニストだと思います。 

中村紘子 フォーエバー

中村紘子 フォーエバー

 
ピアニストだって冒険する

ピアニストだって冒険する

 

 

 小林麻美さんは、容姿も声も美しくて セクスイーだと改めて思いました。


雨音はショパンの調べ 小林麻美 with C-POINT

 

とてつもなく深い日本語歌詞はこちら 

www.uta-net.com

 

私は、このお話「たけくらべ」を知る様になってから

 

古今東西の文学とか、演劇とか、映画が・・いくつか・・頭を、よぎったのですが。

まさか

ショパン

に思いを馳せる時がくるとは、今まで思いませんでした。

でも、昭和40年代生まれの私は、クラシックだけではなく、

小林麻美さんの「雨音はショパンの調べ」も連想しました。

ちなみに、この歌の日本語歌詞の作詞者は

俺たち、私たちの 松任谷由実

です。

私がこの日本語歌詞で、一番 しびれたのは

 

暗号の ピアノ

 

というところです。

 

原曲の歌詞はこちらです。

musiclyrics.blog.jp

 

参考文献はこちら

 

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

 
たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

 

 今回は、ここまでにしておきます。

町田樹さん愛 〜 29歳のお誕生日おめでとうございます✨ 〜 

こんにちは!

今日、3月9日は、敬愛する

町田樹さんの

29歳のお誕生日です

 

お写真は、悩んだのですが、あえて ソチ・シーズンの 「火の鳥」よりスクショ。

私は、このプログラムの演技で、

ようやく町田くんの凄さ素晴らしさに気づいたなと思うので。

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今日のお誕生日を、ツイッターを見てようやく、思い出した私ですが💦

イラストを描きたかったんですが、間に合いそうにありません。

お誕生日には間に合いませんでしたが、ゆっくり時間をかけて、取り組みたいです。

 

「私は、世界一幸せなスケーターです」 

  2018.10.06   町田樹

 (KISS &CRY SPECIAL BOOK 町田樹の地平 P43)より

 

そうおっしゃったという、町田樹さんを、心の底から敬愛します。

 

本当に私は、町田くんからも本当にたくさんの

生きるために大事な事を

教えて頂きました。

これからも、町田くんから

たくさんの事を

教わるだろうと

願っています。

 

 もう一度見たくなった、ソチ・シーズンの火の鳥の演技を

 


【フィギュアスケート】町田樹 2014 WC FS「火の鳥」【町田樹】

 

お誕生日おめでとうございます✨

 

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その三  〜 無邪気な少女・思慮深い少年  〜

 こんにちは。

引き続き、「たけくらべ」内容の要約です。

 

8 吉原の情景・その場所における美登利の立場

 

明け方の吉原の情景。

夕方(?)に吉原を訪れて、明け方に帰っていく男性たちの様子。

(描写が…なんと言いますか、

一葉さんという女性視点からの皮肉とウィットのパンチが効いてます💧)

 

そして

娘はいずこでも貴重がられる頃だけれども、このあたりの裏屋からかぐや姫が生まれることの例は多いもの(現代語訳より)

(等、意味深な表現や、ある種の例え話(?)などが書かれていて、少し驚きました)

 

うまく要約・説明できないのですが、

吉原の女性が人気者(?)になる過程の例え話や、

花魁人気(?)の浮き沈み(?)世代交代(?)

吉原の若い衆(青年)たちの不良っぽい様子(?)

などが描かれています。

 

そんな吉原という環境で、

美登利の目には男というものがいっこうに怖くもなく恐ろしくもなく女郎というものをさほど賤しいつとめとも感じないので(現代語訳より)

 

姉が人気花魁として親孝行できているのを羨ましい と思ったり、吉原での人々(大人たち?)の言動にも、深く疑問も持たずにいるのも 哀れである

 

・・・樋口一葉さん・・全くですね!(私の心の声)

 

数え十四歳の美登利はまだ、勉強らしいものは学校で学んだばかり。

それ以外では、吉原特有の(うわべの?)派手さ、美しさ(?)ばかりに(純粋に)憧れる。

お転婆で負けず嫌いな美登利は、通りを行き来する人々に好奇心旺盛。

(ある時)器量の良い女太夫(芸人?)が通り過ぎていく(?)のを残念がっている筆屋の女房に(ちょうど筆屋の店先に居た)風呂帰りの美登利が、

はらりと落ちる前髪の毛を黄楊(つげ)の鬢櫛(びんぐし)にちゃっと掻き上げて

(現代語訳より)

おばさん私が呼んできましょうと言い

駆け寄り、女太夫の袂に何かを入れ、歌(?)をさらりと歌わせたのでした。

そこに居合わせた大人たちは、

あれが子供のしわざか(現代語訳)

と舌を巻き、美登利を眺めるのでした。

 

そんな事があった後、美登利が、正太郎に

通る限りの芸人を集めて、色々の芸をさせてみせるなど、人のしない事をしてみたい

(現代語訳より)と、話したところ、正太郎は驚いて呆れて

おいらは厭だな。(現代語訳より)

(このセリフで8章 終了)

 

9 信如の生い立ち

 

信如の実父である、龍華寺大和尚は、財産も風貌も肥え太った人。

肌は銅色に照り、欲深げ(?)で生臭坊主のようです。

その御新造(奥様)は、歳は40くらい、色白で愛想よく品もあり、控えめな人柄。

元は檀家の一人だったのが、早くに未亡人となり、龍華寺のお世話になっていたところ、年が二十ほど離れているのが恥ずかしいものの、他にあてもなく、大和尚と一緒になった(らしいです)。

子供は男(信如)女(姉)二人。

信如は内向的な少年だが、のお花は、容貌も人柄も愛嬌ある人で、田町の通りに小ぎれいな葉茶屋を持たせてもらい、繁盛させている。

父の大和尚は、本職以外にも商人的なこともしているようです。そんな父の好物の蒲焼きを買いに行かされるのは息子の信如。そうした使いを信如は恥じ、厭でたまらない。友人知人がその場にいないのを見計らい、急いで店に駆け込む。そんなわけで信如は、自分は生臭いものを食べまいと思うのでした。

 

大和尚はどこまでもさばけた人。

門前で手作りの熊手や簪の店を開いたりもします。

初めは恥じていた御新造も、慣れと共に、そうした商いに意欲的にもなっていました。

しかし息子の信如は、両親のこうした振る舞いを心苦しく、恥じていました。

息子の進言も笑い飛ばして済ませる父。平然と朝は念仏、夕べは勘定という毎日です。

実の家族と暮らしていながら、なぜか内向的・陰気者(?)の信如。

両親の行いも姉のしつけも、間違っているように感じるけれど、そんな事を言っても、聞いてもらえるわけではない。

そんな悲しさ、諦めから、気持ちも沈みがちな信如。

そうした自分を友達仲間は偏屈・意地悪とみなすし、自分は、誰かに陰口を言われても反発する勇気もない。そんな心の弱さが自分でも情けなく、 部屋にこもりがちだが、学校での勤勉さや身分柄の良さで、信如の本心、劣等感を知るものはなく、

龍華寺の信如は生煮えの餅のように芯があって気になる奴と憎らしがる者もあるようであった。(現代語訳より)

 

今日はここまでにしておきます。

参考文献は、こちらです。

 

にごりえ・たけくらべ

にごりえ・たけくらべ

 
たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

 

 

私の中では、やはり「たけくらべ」の信如(のイメージ)というと

ガラスの仮面

桜小路くん

なのですよ。

というわけで、今日のBGMはこちらです。


Glass Mask Opening 2 「ガラスの仮面 (2005)」- "zero" by Ikuta Aiko

 

桜小路くんも、ほんの少し登場してます。

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(ちょっとだけ、昭和の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」の石原裕次郎さんぽい)

速水真澄氏も素敵です。↓

 

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やはりというか、時代の変化なのか、桜小路くんと亜弓さんのキャラが、平成・なうな感じに変化しています。

 

余談ですが、

「さくらこうじ(6文字)くん」って・・どう考えても

呼ぶの大変じゃないかと。

マヤちゃんも舞ちゃんも、大変だよなあ、声優さんも大変だよなあ

滑舌の悪い私は、絶対に

噛んじゃうよ!

 

と思った、金曜日の夕方でありました。

 

ありがとうございます。