芸術は心のごはん🍚

映画・小説・漫画・アニメ・音楽の感想、紹介文などを書いています。

オススメの児童書  〜 吉四六さん 〜

おはようございます。

今日は、一冊の児童文学について、紹介させて頂きます。

吉四六(きっちょむ)さん」寺村輝夫・文/ヒサクニヒコ・画 あかね書房)です。

私は、この本を大人になってから初めて読みました。キッカケは、息子のために購入して、読み聞かせをした事です。

(読み手も聴き手も、思いっきり笑って楽しめそうな本を探していました)

 

結果、息子は、大いにウケておりました。

が、初めて読んだ時の私は、読み聞かせながら、ちょっと複雑な思いが頭を過ぎりました。全部で13編のお話が書かれているのですが・・・

 

吉四六さんは、九州地方の田舎の農民なのですが、トンチをきかせていろんなことをやっちゃいます。

以下は、当時の私の心の声です。

 

「しょってやろう」…吉四六さん、動物虐待っぽくね?

「しばいけんぶつ」その他いくつか…吉四六さん、それ…詐欺じゃね?

「エッツクショウ」…吉四六さん…DV夫…じゃね?

 

等々、頭を過ぎりました。が、「あとがき」を読んで、吉四六さんの話は、一人の男の人の話ではなく、その地方に伝わる、お話をまとめたものらしい事が書いてあったので、なんとなく

「ああ、そういう事かあ」と、少し納得しました。

なんのかんの言って、やっぱり吉四六さんは、どこか憎めない、オモロ・カワイイ人物なのです。

  

吉四六さん (寺村輝夫のとんち話)

吉四六さん (寺村輝夫のとんち話)

 

 因みに、我が家の一押しのお話は、

「エッツクショウ」です。  

 

お付き合いありがとうございました。