おはようございます。
今日は、一冊の児童文学について、紹介させて頂きます。
「吉四六(きっちょむ)さん」(寺村輝夫・文/ヒサクニヒコ・画 あかね書房)です。
私は、この本を大人になってから初めて読みました。キッカケは、息子のために購入して、読み聞かせをした事です。
(読み手も聴き手も、思いっきり笑って楽しめそうな本を探していました)
結果、息子は、大いにウケておりました。
が、初めて読んだ時の私は、読み聞かせながら、ちょっと複雑な思いが頭を過ぎりました。全部で13編のお話が書かれているのですが・・・
吉四六さんは、九州地方の田舎の農民なのですが、トンチをきかせていろんなことをやっちゃいます。
以下は、当時の私の心の声です。
「しょってやろう」…吉四六さん、動物虐待っぽくね?
「しばいけんぶつ」その他いくつか…吉四六さん、それ…詐欺じゃね?
「エッツクショウ」…吉四六さん…DV夫…じゃね?
等々、頭を過ぎりました。が、「あとがき」を読んで、吉四六さんの話は、一人の男の人の話ではなく、その地方に伝わる、お話をまとめたものらしい事が書いてあったので、なんとなく
「ああ、そういう事かあ」と、少し納得しました。
なんのかんの言って、やっぱり吉四六さんは、どこか憎めない、オモロ・カワイイ人物なのです。
因みに、我が家の一押しのお話は、
「エッツクショウ」です。
お付き合いありがとうございました。