芸術は心のごはん🍚

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三浦環さんについて 〜元祖じゃぱにーず・蝶々さんだと思います〜

今日は、日本人オペラ歌手の、三浦環さんについて、書かせて頂きます。

三浦環さんは、1884年(明治17年)〜1946年、東京都出身。

日本で初めて国際的に活躍したオペラ歌手です。

 

私は、個人的に、明治、大正、昭和初期あたりに活躍された音楽家の方々に興味があったので、三浦環さんについても、少し調べました。

私が読んだのは、

⑴「三浦環 お蝶夫人 日本図書センター 人間の記録27」

⑵「永遠の蝶々夫人 三浦環 高橋巌夫:著 春秋社」

⑶「お蝶夫人 瀬戸内晴美:著 講談社」 

の、3冊です。

 

⑴の底本は、吉本明光編「お蝶夫人 三浦環自伝」によるものだそうで、三浦環さん自身の言葉で、ご自身の体験が語られている感じの本です。

⑵は、1940〜1963年まで、音楽プロデューサーとしてご活躍されていた、高橋巌夫さんが、ご自身が実際にお会いし、仕事もされた三浦環さんについて、憧れ、親しみ、敬意を込めて書かれた本だと思います。

(個人的に、本のカバー最後の、著者紹介のフィギュア・スキーをされている高橋氏のお写真は、すごいと思います!)

⑶は、現在の瀬戸内寂聴さんが、1969年に出版された本です。私は、寂聴さんの著書を、この一冊しか読んでいないので、余計かもしれませんが、個人的に、三浦環さんの人生を、スキャンダラスに書かれ過ぎているような印象があり、ちょっとショックを受けました。

 

まず、三浦さんご本人の「ある晴れた日に」を紹介したいと思います。

 


プッチーニ 《蝶々夫人》 「ある晴れた日に」三浦環

 

次に私が読んだ関連本を、ご紹介します。

高橋氏の著書は、残念ながら見つかりませんでした。

 

三浦環―お蝶夫人 (人間の記録 (27))

三浦環―お蝶夫人 (人間の記録 (27))

 

 

あと、私は個人的に皆さんに聴いて頂けたら嬉しいなと思うのは、

「没後50周年記念 三浦環全集」(CD5枚と、歌詞の冊子)の

2枚目の中の19、20番目の「ある晴れた日に」と「かわいい坊や」の日本語バージョンです。

日本語で歌われているのです。

歌詞自体もメロディーにあわせつつ、内容が大体イタリア語の歌詞に近い言葉で歌われていると、私は感じました。

日本語で聴くと、日本人にとっては、すごい説得力だと思うのです。

私は、オペラにあまり詳しくないのですが、噂によると、ただでさえソプラノ泣かせ(?)の、この歌を、日本語で歌うことは、イタリア語で歌うよりも、ある意味難しい点があるのだと、聞いた事があります。

この全集は、結構なお値段なので、ご興味のある方は…よろしかったら…

どうぞ…💦

 

三浦環全集

三浦環全集

 

 

3冊と、CDを聴き、CDの歌詞カードの三浦環さんについての紹介文を読んだ私の感想は、三浦環さんという人は、とても情熱的で、愛情深く、ものすごいチャレンジャーで、気さくで可愛らしいお人柄で、お茶目で、素晴らしい音楽家であり、

「その当時にしては、超ウルトラぶっ飛んだ、ハイカラさん」だったのではないかと思います。

日本に帰国後、ご自身のお母様の事を「ママちゃん」と呼んでいるあたりを読んで、「お茶目さんだな〜」と思いました。

私は、三浦さんは、日本のオペラ界のパイオニア、母のような存在なのではないかと思います。