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映画「リバー・ランズ・スルー・イット」〜ブラピと、自然の美しさにノックアウトされました〜

こんにちは!

今日は、映画「リバー・ランズ・スルー・イット」いってみます。

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1992年

監督  ロバート・レッドフォード

原作  ノーマン・マクリーン 原題「マクリーンの川」

音楽  マーク・アイシャム

 

キャスト

ポール(弟)  ブラッド・ピット

ノーマン(兄) クレイグ・シェーファー

父       トム・スケリット

母       ブレンダ・プレサイン

ノーマンの妻  エミリー・ロイド

 


リバー・ランズ・スルー・イット 日本版劇場用予告篇

 

《あらすじ》

 1920年代、アメリカ・モンタナ。マクリーン兄弟は、牧師である父と、心優しい母と暮らしていた。父は厳格な人であったが、息子たちに躾、勉強、そして何より「フライ・フィッッシング」を伝授した人だった。

兄ノーマンは真面目な優等生だったが、弟ポールは兄と真逆な自由児。内面は正反対な兄弟も「フライ・フィッシィング」を通して、絆を深めていく。

しかし大人になるに従い、兄弟は別々の人生の道を選ぶ。大人としての足場を堅実に固めていく兄ノーマンは、相変わらずの弟の奔放さ、純粋さ、危うさを心配し、戸惑いを覚える。

しかし、美しい大自然、美しい川で「フライ・フィッシング」をする時の父と息子たちは、特別な絆で結ばれており、何もかも忘れて「フィッシング」に没頭する。そんな時のポールは、どこまでも美しく、屈託なく、純粋で魅力的な青年だった。ノーマンは、改めて弟の美点に深く感銘を受ける。

だが、弟ポールには、悲惨な最期が待っていたのだった。

 

マクリーンの川 (集英社文庫)

マクリーンの川 (集英社文庫)

 

  

この作品の原作「マクリーンの川」は、大学教授だったノーマン・マクリーンが、晩年、若くして亡くなった弟ポールとの思い出を元に書いた作品です。

私は、映画を観た後、この原作を買って読みました。

少し残念だったのは、私にとって、この映画の中で一番印象的なシーンが、原作には書かれていなかったことです。

それは、まだ少年期の兄弟の作文の指導をしていた父親が、兄ノーマンに作文を返す時、「これ(作文)は、まだ短くできるな」(うろ覚えなので、セリフは違うと思います💦)的なことを言って、書き直すことを命じるシーンです。

 

私は、その父親の言葉を聞いて、ものすごく

「なるほど!!!」と、思ってしまったんです。

90年代初頭の私は、自分の人生を持て余していて、いろんな人にアドバイスを求めました。自分では何も決められず、考えられなかったのです。そんな時によく言われたのが、

「あなたの話は、長すぎてまどろっこしすぎる(何がいいたのかわからない)」という指摘でした。

だから、この映画でこの父親のセリフを聞いた時、

文章の書き方や、話の仕方について、目からウロコが落ちるような気がしたのです。

以来私は、少しづつですが、書くにも話すにも、できるだけ言葉を選ぶこと、簡潔にまとめることを意識的にするようになりました。

そして、文章を書く上で「推敲」という作業の難しさ、重要さ、楽しさを感じるようになりました。

 

そんな訳で、この映画も私にとって特別な意味を持つ作品の一つなのです。

そして、ブラピの魅力と自然の美しさが素晴らしいです。

監督のレッドフォードさんを改めてすごいと思いました。

間違いなく、ブラッド・ピットさんの出世作です。

 

お付き合い、ありがとうございます。