芸術は心のごはん🍚

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傑作テレビアニメ「赤毛のアン」  〜 リアリティと、風景美と、乙女心 〜

今日は、高畑勲監督が手がけられた、テレビアニメ

赤毛のアンについて書こうと思います。

 

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これは私の勝手な妄想ですが、もしもいつか、息子から

「おれ、好きな子できた」もしくは「彼女できた」という報告を受けたとしたら、

私は、息子にこう言うでしょう。 

 

(マスター・ヨーダ調に)

「(息子よ)フォース…じゃなくて

『(赤毛の)アン』を読め。アニメも観るのじゃ✨」

 

もうですね、乙女心のなんたるかを、教えてくれる、これ以上の教本(?)て、あるのだろうか…と思う私です。

 


赤毛のアン(1979) OP&ED [ステレオ]

 

この作品は、日曜夜の「カルピス劇場」「ハウス劇場」の時間帯で放送されていた

数ある「名作アニメ」の中で、私が

一番好き✨

な、アニメです。

今の息子の年ぐらいに、リアルタイムで観ていて、子供ながらに、毎週感動していました。

その後、中学生になってから、原作を読みました。が、「アニメ」→「原作」でも、全く違和感というものは、感じませんでした。

 

少女の頃は、アン目線で、ストーリーを追っていましたが、最近はどちらかというと「マリラ&マシュー・カスバート」兄妹目線で、見てしまいます。が、それでも、今でも観るたびに、

まだ幼く癇癪持ちのアンにも

すっかり娘らしく成長したアンの変化に気付き、無性に寂しさを覚え、泣いてしまう

マリラにも

非常にシャイで、女性が苦手なのに、アンには首ったけになってしまうマシューにも

 

自分の中の一部を見るようで、深く共感せずには、いられません。

 

人物の描写も素晴らしいですが、プリンスエドワード島の自然美の描写も、もう芸術だよなあと思います。この島の美しさに、多くの視聴者が憧れたことでしょう。

音楽も素晴らしいです。

あと私は、羽佐間道夫さん(旧「銀河英雄伝説」では、ワルター・フォン・シェーンコプという素敵な役を演じていらっしゃいます)のナレーションも、大好きなんです。

 

真の傑作、色褪せない不朽の名作だと思います。

 

あと、最近思うのですが、私が尊敬する男性の監督さんや作家さんの一つの共通点は、

「女性が共感せずにはいられない魅力的な女性像を描けるクリーエーター」

の方々だと思います。

 

余談ですが、この記事書いていて、思ったことがあります。

男性が「赤毛のアン」を知ることで、女性心理を学べるのだとしたら、

トム・ソーヤの冒険」とかを、なんども見た自分は、男性心理が、もうちょっとわかるはずなんじゃないかなと💦

多分、夫にこの考えを伝えたら…鼻で笑われそうです💦

 

因みに夫は、90%以上の確率で「赤毛のアン」のストーリーをほとんど知らないはずです。その点に関しては、

そーら やっぱりね(だからよきっと!)✌️

と、鬼の首とったような気持ちになる私です。

 

故にですね、私はですね、もしも息子が「恋」に目覚めたら、やっぱり

 

「フォース…じゃない 『アン』を観るのじゃ✨」

と、助言したいなと妄想している、

月曜日の昼下がりです。

 

おつきあいありがとうございます。