芸術は心のごはん🍚

映画・小説・漫画・アニメ・音楽の感想、紹介文などを書いています。

水木しげる先生 〜妖怪の魅力と怖さを教えてくれた方〜

こんにちは。今日は、水木しげる先生の著書「幸福のモト 人生のモト」(PHP研究所)について、感想を書かせて頂きます。

この本を手に取り、表紙を見て、改めて感じた事があります。

 

「やっぱり、目玉おやじって、かわいい…」

タイトルの「幸福のモト」と「人生のモト」の間に描かれている、お椀風呂につかる目玉おやじが、とてもかわいいのです。この可愛らしさは、不思議なかわいさだなあと、思います。「小さいから」「アニメの声がかわいいから」だけじゃあない、不思議な魅力があるなあと、改めて思いました。

 

本の内容は、水木先生の「人生、戦争体験、お仕事、幼少時の思い出、妖怪について、家族について、戦争についてのお考え等々、飄々と、時にユーモアを交えて、書かれていると、私は感じました。

 

私は、先生の「ゲゲゲの鬼太郎」を、子供の頃アニメでしか見ていません。すごく怖がりの癖に、「ゲゲゲの鬼太郎」が大好きで、漫画は読みませんでしたが、子供の頃、水木先生のかかれた「妖怪図鑑」(もう失くしてしまったので、うろ覚えです)を持っていました。その中で、一番私が怖かった妖怪は、「あかなめ」です。

 

この本の中に、「あかなめ」に関する先生の思い出話もあって、私はとても嬉しかったです。

 

人生について、幸福について、戦争について、仕事について、いろいろな、大事な事を教えてくれながら、所々で、「ぷっ」と、笑わせて下さる。

「鬼太郎」や「目玉おやじ」、「ねずみ男」も含め、様々なキャラクターたちが、なぜあんなに魅力的だったのか、なんとなくわかってくるような、そんな本です。

 

幸福のモト 人生のモト

幸福のモト 人生のモト