今週のお題「卒業」いってみます。
学校の卒業については、私は、これといった思い出話がありません。
ただ、最近、「もういい加減、卒業しても、いいんじゃないかな?」と、思っていることがあります。それは、
「エンターテイメント・芸術・文学を愛さずにはいられない自分に対する、罪悪感」
からの卒業です。
幼い頃から、私はテレビっ子でした。もしかすると、テレビを見ることにさいていた時間を、勉強なり、他のことに捧げていたら、もう少しマシな大人になっていたのかなあ…と、思うこともあります。ですが、そう思う反面、当時観ていた番組のことを思うと、学校や家庭でどんなに嫌なことがあっても、「欽ちゃん」や「ドリフ」や「ひょうきん族」などを見て、心の底から大笑いできたから、なんとか、日々の苦痛をリセットして、明日に臨めていたようにも、感じます。
それから「アニメ」も大好きでした。女子のくせに、「ヒーロー」ものも、結構好きでした。
小学校に上がった頃から、少女漫画も読み始め、どっぷりハマりました。好きな漫画の絵を真似して描く事から、私の「お絵描き熱」は始まりました。
その後「文学」、「映画」に目覚め、大人になってから「ミュージカル」「バレエ」「フィギュアスケート」を見るようになりました。
家族からもよく呆れられました。私が若い時代には、今以上に、
「芸術とは、娯楽であり、お金と時間と、確かな素質の持ち主にのみ許されるもの」
という価値観が、強かったように、私は感じます。
田舎の、決して裕福ではない家に生まれ育った私は、なんとなく「また、そんなものにうつつをぬかして!」といわれやしないかと、ビクビクしながら過ごしてきたように思います。
槇原敬之さんの「どんな時も」の歌詞のように、
「すーきーなものは すーきーとー 言える気持ち〜 抱きしめてたい♪」
って、思います。この曲が流行っていた時は、あまり感じなかったのですが、
「確かに、好きなものを好きというのに、勇気がいる時もあるなあ」
と、改めて感じる、今日この頃です。
アニメ「アタックナンバー1」の、オープニングの、梢ちゃんではないですが、
「だって、女の子…じゃなくて…だって、好きなんだもん」
と、言ってみたくなる、オバさんでありました。
私は「芸術」「学問」「スポーツ」が、万人のものである事を願っています。
槇原敬之- Encore Sing Out Gleefully Medley2 2010 日本武道館