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オペラ「蝶々夫人」について 〜真央ちゃん、そして知子ちゃんのために〜

こんにちは!

今日は、オペラ「蝶々夫人」について書きたいと思います。

 

数日後に女子フィギュアの宮原知子選手のFPがこの曲だそうなので、これから見る予定の皆様に、その前に「蝶々夫人」ついて、私が知っていることをお伝えできたらと思いました。

(SPの映画「SAYURI」は、映画を見ていないので、語れない私です💦)

 

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オペラ蝶々夫人

(「永遠の蝶々夫人 三浦環」高橋巌夫 著の、

マダム・バタフライ・ストーリー 参照 )

《第一幕》

舞台は明治、日本の長崎

日本にやってきた、アメリカ海軍士官のピンカートン。彼は(日本での)結婚周旋人ゴローから、15歳の美しい日本人娘、蝶々さんを紹介された。武家の生まれである彼女は、家の没落後、芸者をしていた娘だった。二人は恋に落ち、周囲の反対を押し切り、結婚を決意する。

 

結婚式の日。僧侶である蝶々さんの伯父が式に現れ、国も宗教も違う男との結婚に腹を立て、蝶々さんの親類縁者を皆んな引き連れて帰ってしまう。

悲しむ蝶々さんを、ピンカートンは優しく慰める。二人はお互いを称え合い、愛し合う二人の結婚を喜び合う。(二重唱「嬉しき夜、かぎりなき星」)

 

《第二幕》

それから三年。アメリカへ帰ったピンカートンからは、何の便りもない。

それでも、健気に彼の帰りを信じて待つ蝶々さん。しかし、侍女のスズキは、ピンカートンの心に疑いを持ち始めていた。それでも、心配するスズキに対して、自分の彼への愛と信頼、希望を美しく歌い上げる蝶々さんであった。

(名曲「ある晴れた日に」 三浦環さんは、元祖日本人蝶々さんだと思います)


プッチーニ 《蝶々夫人》 「ある晴れた日に」三浦環

 

ピンカートン帰郷後、結婚周旋人ゴローは、他のアメリカ人との結婚話を蝶々さんに持ちかけるが、ピンカートンを信じて待つ彼女は、それを拒み続ける。

ある日、領事館のシャープレスが、ピンカートンからの手紙を届けにやってくる。実はピンカートンは、アメリカで他の女性と結婚しており、そのことを蝶々さんに伝えて欲しいと手紙に書かれていたのだった。言いにくそうに切り出すシャープレスの言葉に、愕然とする蝶々さん。

蝶々さんには、ピンカートンとの間に幼い息子がいた。彼女は「息子があなたの帰りを待っていると伝えてください」と、涙ながらにシャープレスに頼む。

 

港から大砲の音が聞こえる。蝶々さんは、ピンカートンを乗せた船が、港に到着したことを知る。彼を迎えるために、庭の花を摘んで部屋の中を飾る蝶々さん。

夜も更け、ようやくシャープレスとピンカートンが、家にやってくる。

彼のために飾られた、一面の花に驚くピンカートン。

スズキはピンカートンに、蝶々さんが彼を信じてずっと待っていたことを伝える。そこに彼の妻ケートもやってくる。

罪の意識に苛まれるピンカートン。彼は子供は自分たちが引き取って育てると、蝶々さんに伝えて欲しいと、スズキに頼み、いたたまれぬ思いでその場を立ち去る。(「夢よ重ねし家よ、さらば」)

心労で、奥で休んでいた蝶々さんが目を覚まして、走り出してくる。しかし、そこにいたのは、ピンカートンではなく、彼のアメリカ人妻ケートであった。

蝶々さんは彼女を見て、全てを理解する。

自分のなすべき事を決意した蝶々さんは、人々を去らせ、父の形見の短刀を手にする。刀には「名誉をもって生きること能わずんば名誉をもって死せ」の文字が刻まれている。

最後に愛しい我が子を抱きしめ、別れを告げる(「操に死す(名誉ある死を/可愛い坊や)」)。息子に目隠しをしてその場を去らせた後、彼女は屏風の陰に入り、短刀で自害する。

「蝶々さん!」と叫びながら現れるピンカートン。

蝶々さんは息子に手を伸ばしながら、力つきるのだった。

 

こちらは、代表曲2曲を、三浦環さんが日本語で歌ってくれています。

すごい説得力です。


三浦 環 Tamaki Miura - 蝶々夫人~ある晴れた日に、名誉ある死を/可愛い坊や (1930)

 

そして、こちらは、今シーズン全日本での、宮原選手の演技です。

曲を聴いていると、宮原選手のプログラムは、オペラ全体から、曲をアレンジしているようです。

振り付けは、アメリカ人の男性振付師、トム・ディクソンさんです。


2017/12/23 全日本選手権 FS 宮原知子 蝶々夫人

 

 そして、こちらが浅田真央ちゃんの「蝶々夫人」です。

こちらは、「ある晴れた日に」の一曲を使用し、蝶々さんを表現していると思います。振り付けは、カナダの振付師ローリー・ニコルさんです。


浅田真央(mao asada) 「蝶々夫人」 ~ ベスト演技 World 2016 FS 【高音質 高画質 保存版】

 

こちらは、ショーでの、ピンカートン役のジェフリーバトルさんとの、美しくも切ないデュエットです。二人の出会い、愛の日々、別れ、そして悲しい最後が表現されています。


蝶々夫人 Madama Butterfly THE ICE 2017

 

というわけで、今日は、日本人女性三人の「蝶々夫人」について、紹介させて頂きました。

 

真央ちゃん、あなたの美しい蝶々さんを、私は一生忘れません。

 

知子ちゃん、晴れの舞台で、練習の成果が発揮できるよう、祈っています。

 

お付き合いありがとうございました。