芸術は心のごはん🍚

家族泣かせ・多趣味女のブログです。浅田真央ちゃん・バレエ・映画・読書(小説・漫画)・アニメ(主に昔の)大好き。主に書評・映画・音楽等の芸術の感想、紹介文を書いています。時々、子育て記録・懐メロ替え歌、素人イラストもアップします。

樋口一葉「たけくらべ」② 〜 水仙の作り花 〜

こんにちは!

今回も樋口一葉さん「たけくらべ」について、後半です。

 

これから書くことは、私なりの感想・解釈です。

  

水仙の花の理由

 

ラスト・シーン時、信如が旅立つその季節に咲いていた花だった

信如が好きな花だった

凛とした美しい花だから

信如の中の美登利の印象と重なる花だった

花言葉が「思い出」「記念」(他にもあるかもしれません)だから

のではないかと。 

 

作り花にした理由

 

丈の長い花なので、切り花にすると花と茎だけで、葉の部分がなくなる

茎が長すぎる

生花の方が美しいが、すぐに枯れてしまう

生花が咲いている場所に、一緒には行けない

作り花なら、枯れない

枯れた花を、枯れていく花を、美登利に見せたくなかった

 のではないかと。

 

早朝の理由

 

誰にも見つかりにくい時間だった

最初に美登利に見つけて貰える確率が高い時間だった

自分が旅立つ朝に、美登利の家に届けたかった

のではないかと。

 

格子門にさした事

 

信如にとっても、そこは大事な場所だった 

雨の日に、その場所で、美登利を傷つけたかも知れない事を、信如もずっと気にしていた 

 

のではないかなと、私は思いました。

 

二人のそれぞれの立場、環境について

 

吉原という土地・環境

人気花魁を姉に持ち、自分も同じ道を歩むであろう美登利

僧侶の息子である信如

 

そんな環境に生まれ育った二人は、お互いに

不本意」「不自由」「屈辱的」「過酷」

な将来が、十代半ばながら、予測できる立場でした。

二人とも早急に「大人になる」「成長する」事を、周りから要求されていました。

 

現実的な未来がお互いに近づく中で、

直接会って で伝える事も

文字で伝える事も許されない相手です。

 

そこで、信如は水仙の作り花」に、メッセージを託したのではないでしょうか? 

 

 それは、美登利への

「応援」「励まし」「告白」「普遍性(?)」

を込めた

「贈りもの」

にしたかったのではないでしょうか。

 

 ある日、ある時期を境に、美登利が突然、元々の活発さ、明るさを失い、無口に、静かに暮らすようになっていた事を、信如も噂で耳にしていた事でしょう。

 

思春期の少女が、現実の将来を身近に感ずれば、当たり前のことのように思えます。

(論争があるようですが)

そんな美登利の気持ちを、信如は、異性ながら、自分の立場と重ねて、考えられる部分もあったのかも知れません。

 

それでも信如は、

「美登利らしく」「元気で」「明るく」「凛として」

生きていってほしいと、願ったのではないでしょうか。 

 

「それでも 自分を見失わず 凛として 自分も生きる 美登利にも生きてほしい」

という、深く強いメッセージが込められていたのではないでしょうか。

 

もしそうだとしたら、私は「水仙の作り花」に信如の

「逆境に屈しない強い意志」

「深い思いやり」

「知性」

「感性」

を感じます。

 

このお話は、

「明治初期が舞台の」

「少年・少女の」

「淡い」

「初恋」

のお話かも知れませんが、私は、それだけでは済ませられない、もっと深い何かが込められていると思います。

そして、とても

「日本らしい」お話だと思います。

 

本当は、花の画像か、イラストを載せたかったのですが、文章だけで燃え尽きてしまったので、やはり、「ガラスの仮面」にちなんで

90年代、ドラマ「ガラスの仮面」前半(?)の主題歌をアップさせて頂きます。

 


B’z Calling 1997

 

私は、B’zのライブって(当然ながら)観たことないんですが。

この動画の「ピアノ」と「エレキ」と「魂の歌声」を

樋口一葉さんにお聴かせしたいと思いました。

一葉さんが「たけくらべ」をお書きになった、ほぼ100年後にも、この国で

こうした曲が作られたと知ったら、喜んでくださるのではないかなと思いました。

 

たけくらべ」という文学

ガラスの仮面」という漫画

「calling」という歌

3つの作品に共通の日本的なスピリッツがあるのだとしたら、

そうした「日本らしさ」を

これからの時代にも伝えていきたいと思い、この記事を書きました。

 

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

こちらの本は読んでいないのですが、現代語訳のようで、気になります。 

 

お付き合いありがとうございます。