芸術は心のごはん🍚

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ハンガリー🇭🇺の児童文学「パール街の少年たち」 〜 📖友人宅の書棚の思い出📖 〜

こんにちは!

2月も半ばとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

今年は、ゆっくりペースで、更新していこうと思います。

今年は、今まで読んできた、世界文学の名作について

主に紹介していきたいと考えています。

 

今日はハンガリーの名作文学「パール街の少年たち」について紹介します。

 

パール街の少年たち

パール街の少年たち

 

 

19世紀末、ハンガリーブダペスト

大都会の貴重な遊び場である、原っぱをめぐる

少年たちの戦い、友情、そして・・

様々な問題について考えさせられる、名作です。

 

「外遊びの場所が少ない」という問題は、

現代の子供達にとっても、深刻な問題のように思います。

残念ながら。

 

実は私は、この本を35年ほど前に一度、読んだきりです。

なので、物語の細部や展開をはっきりと書く事はできません。

ただこの本を読む事になったきっかけと読後の衝撃が、とても大きく、印象深い作品だったので、記事にしたいと思いました。

 

私はこの本を、高校生の時、同級生のHちゃんに借りて読みました。

彼女のお宅は、古い建物ながら広いリビングがあり、非常に心地よい雰囲気でした。

なので、彼女のお宅に同級生が集まり、時々、映画鑑賞会をさせて頂きました。

そんな時、私はいつもレンタル店に行き、ビデオを選ぶ係でした。

当時から、クラス一の映画好きだったので。

 

そのお宅のリビングとダイニングの間の通路に書棚のコーナーがあり、世界名作全集が揃っていました。おそらく30冊以上の全集だったと思われます。

 

映画鑑賞の後、お茶に呼ばれて、ダイニングに移動する時、私はいつもその全集が気になり、立ち止まって本を眺めていました。そんな私に、Hちゃんが

「気になる本があったら、借りてってくれていいよ」

と、言ってくれたのです。

 

そんな訳で、私はその後、その本棚から、いくつかの本を借りて読みました。

 

「小公子」

「小公女」

ハムレット

ロミオとジュリエット

ハックルベリー・フィンの冒険」(高校生の私は途中で挫折しました💦)

 

そして、一番印象深かったのが

「パール街の少年たち」

でした。

 

読みながら、当時の私の脳裏をよぎった映画作品は

 

アウトサイダー [Blu-ray]

 

ウエスト・サイド物語 (コレクターズ・エディション) [DVD]

 

でした。やはり、共通点があると思うのです。

 

当時の私は、涙なしでは読み終える事ができませんでした。

借り物の本だったので、涙や鼻水で汚さないように気をつけて読む必要がありました。

 

とても悲しい結末だったと記憶しています。

完読後、当時の私の脳裏に浮かんだ言葉は

 

「不条理」

 

でした。

 

ですが私は、とても感動しました。

なので友人に本を返す時、そのことを伝えずにはいられませんでした。

 

その友人が他家に嫁いでからは、当時は携帯電話もなく、自然と疎遠になってしまいました。今は近況がわからない状況です。

 

そうした友人達が、今、どこでどうしているだろうか? と、

 

考えてしまう、今日この頃です。

 

お付き合い、ありがとうございます。