こんにちは!
2月も半ばとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年は、ゆっくりペースで、更新していこうと思います。
今年は、今まで読んできた、世界文学の名作について
主に紹介していきたいと考えています。
今日はハンガリーの名作文学「パール街の少年たち」について紹介します。
大都会の貴重な遊び場である、原っぱをめぐる
少年たちの戦い、友情、そして・・
様々な問題について考えさせられる、名作です。
「外遊びの場所が少ない」という問題は、
現代の子供達にとっても、深刻な問題のように思います。
残念ながら。
実は私は、この本を35年ほど前に一度、読んだきりです。
なので、物語の細部や展開をはっきりと書く事はできません。
ただこの本を読む事になったきっかけと読後の衝撃が、とても大きく、印象深い作品だったので、記事にしたいと思いました。
私はこの本を、高校生の時、同級生のHちゃんに借りて読みました。
彼女のお宅は、古い建物ながら広いリビングがあり、非常に心地よい雰囲気でした。
なので、彼女のお宅に同級生が集まり、時々、映画鑑賞会をさせて頂きました。
そんな時、私はいつもレンタル店に行き、ビデオを選ぶ係でした。
当時から、クラス一の映画好きだったので。
そのお宅のリビングとダイニングの間の通路に書棚のコーナーがあり、世界名作全集が揃っていました。おそらく30冊以上の全集だったと思われます。
映画鑑賞の後、お茶に呼ばれて、ダイニングに移動する時、私はいつもその全集が気になり、立ち止まって本を眺めていました。そんな私に、Hちゃんが
「気になる本があったら、借りてってくれていいよ」
と、言ってくれたのです。
そんな訳で、私はその後、その本棚から、いくつかの本を借りて読みました。
「小公子」
「小公女」
「ハムレット」
「ハックルベリー・フィンの冒険」(高校生の私は途中で挫折しました💦)
そして、一番印象深かったのが
「パール街の少年たち」
でした。
読みながら、当時の私の脳裏をよぎった映画作品は
でした。やはり、共通点があると思うのです。
当時の私は、涙なしでは読み終える事ができませんでした。
借り物の本だったので、涙や鼻水で汚さないように気をつけて読む必要がありました。
とても悲しい結末だったと記憶しています。
完読後、当時の私の脳裏に浮かんだ言葉は
「不条理」
でした。
ですが私は、とても感動しました。
なので友人に本を返す時、そのことを伝えずにはいられませんでした。
その友人が他家に嫁いでからは、当時は携帯電話もなく、自然と疎遠になってしまいました。今は近況がわからない状況です。
そうした友人達が、今、どこでどうしているだろうか? と、
考えてしまう、今日この頃です。
お付き合い、ありがとうございます。