芸術は心のごはん🍚

映画・小説・漫画・アニメ・音楽の感想、紹介文などを書いています。

小説と映画『ファーストラブ』について 〜 許されたくて 許せなくて 〜

こんにちは。

 

先日こちらの映画を視聴しました。

 

 


www.youtube.com

 

 

原作のこちらの小説をAudibleで聴きました。  

 

 

ファーストラヴ

ファーストラヴ

  • Uru
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

感想を少し書きます。

 

ネタバレがあります。

 

有名・有能な芸術家だが、厳格、支配的、優しさとモラルに欠けた父親。

弱みと経済力を握られている夫に逆らえない母親。

 

そんな両親から、家族内の秘密の共有を強いられ、

家の外からは、見えにくい虐待を子供時代より受け、

保護者に、心身の安全を守ってもらえない環境の中で20代になった娘。

 

父親が他殺体で見つかり、娘は、包丁を持ってさまよっているところを確保された。

 

母親は殺された夫の側に立ち、法廷で娘と争う道を選ぶ。

 

主人公の女性は、臨床心理士と言う立場から、容疑者女性に寄り添い、真相を見出そうと奔走する。

 

娘がいかに、やりたくないことを両親から強いられてきたか。

嫌なことを嫌だと断ることを許されない。

やりたいことをやるとことを許されない。

両親への不信感、嫌悪感を飲み込んで暮す日々。

そのような環境の中で、自分で自分の身を守るため、許そうとしない両親から許されるため、悲しい方法しか身に付けられなかった少女。

 

臨床心理士の女性は、自分の境遇を振り返りながら、容疑者と事件に向き合います。

 

 

 

自分の事を少し書きます。

 

私は高校生の頃、本当は美大に進学したいと思っていました。

 

両親に相談したところ、いちど絵画教室に相談に行ってみようと言う話になりました。

 

父と私で地元の絵画教室を訪ねてみたところ、ちょうど生徒の皆さんが、モデルの女性を描いているところでした。

 

18歳の私にはよくわからなかったのですが、父親にはその光景が、娘を持つ父親として、ショッキングな光景だったのかもしれません。

 

無口な父が帰ってから、かなり冷静さを失って、

美大は諦めろ

と言ったのです。

 

 

この映画を見て、そのような個人的な記憶を思い出しました。

 

 

まとまりのない文章で失礼しました。