こんにちは。
先日こちらの映画を視聴しました。
原作のこちらの小説をAudibleで聴きました。
感想を少し書きます。
ネタバレがあります。
有名・有能な芸術家だが、厳格、支配的、優しさとモラルに欠けた父親。
弱みと経済力を握られている夫に逆らえない母親。
そんな両親から、家族内の秘密の共有を強いられ、
家の外からは、見えにくい虐待を子供時代より受け、
保護者に、心身の安全を守ってもらえない環境の中で20代になった娘。
父親が他殺体で見つかり、娘は、包丁を持ってさまよっているところを確保された。
母親は殺された夫の側に立ち、法廷で娘と争う道を選ぶ。
主人公の女性は、臨床心理士と言う立場から、容疑者女性に寄り添い、真相を見出そうと奔走する。
娘がいかに、やりたくないことを両親から強いられてきたか。
嫌なことを嫌だと断ることを許されない。
やりたいことをやるとことを許されない。
両親への不信感、嫌悪感を飲み込んで暮す日々。
そのような環境の中で、自分で自分の身を守るため、許そうとしない両親から許されるため、悲しい方法しか身に付けられなかった少女。
臨床心理士の女性は、自分の境遇を振り返りながら、容疑者と事件に向き合います。
自分の事を少し書きます。
私は高校生の頃、本当は美大に進学したいと思っていました。
両親に相談したところ、いちど絵画教室に相談に行ってみようと言う話になりました。
父と私で地元の絵画教室を訪ねてみたところ、ちょうど生徒の皆さんが、モデルの女性を描いているところでした。
18歳の私にはよくわからなかったのですが、父親にはその光景が、娘を持つ父親として、ショッキングな光景だったのかもしれません。
無口な父が帰ってから、かなり冷静さを失って、
美大は諦めろ
と言ったのです。
この映画を見て、そのような個人的な記憶を思い出しました。
まとまりのない文章で失礼しました。