今日は、日本人オペラ歌手の、三浦環さんについて、書かせて頂きます。
三浦環さんは、1884年(明治17年)〜1946年、東京都出身。
日本で初めて国際的に活躍したオペラ歌手です。
私は、個人的に、明治、大正、昭和初期あたりに活躍された音楽家の方々に興味があったので、三浦環さんについても、少し調べました。
私が読んだのは、
の、3冊です。
⑴の底本は、吉本明光編「お蝶夫人 三浦環自伝」によるものだそうで、三浦環さん自身の言葉で、ご自身の体験が語られている感じの本です。
⑵は、1940〜1963年まで、音楽プロデューサーとしてご活躍されていた、高橋巌夫さんが、ご自身が実際にお会いし、仕事もされた三浦環さんについて、憧れ、親しみ、敬意を込めて書かれた本だと思います。
(個人的に、本のカバー最後の、著者紹介のフィギュア・スキーをされている高橋氏のお写真は、すごいと思います!)
⑶は、現在の瀬戸内寂聴さんが、1969年に出版された本です。私は、寂聴さんの著書を、この一冊しか読んでいないので、余計かもしれませんが、個人的に、三浦環さんの人生を、スキャンダラスに書かれ過ぎているような印象があり、ちょっとショックを受けました。
まず、三浦さんご本人の「ある晴れた日に」を紹介したいと思います。
次に私が読んだ関連本を、ご紹介します。
高橋氏の著書は、残念ながら見つかりませんでした。
あと、私は個人的に皆さんに聴いて頂けたら嬉しいなと思うのは、
「没後50周年記念 三浦環全集」(CD5枚と、歌詞の冊子)の
2枚目の中の19、20番目の「ある晴れた日に」と「かわいい坊や」の日本語バージョンです。
日本語で歌われているのです。
歌詞自体もメロディーにあわせつつ、内容が大体イタリア語の歌詞に近い言葉で歌われていると、私は感じました。
日本語で聴くと、日本人にとっては、すごい説得力だと思うのです。
私は、オペラにあまり詳しくないのですが、噂によると、ただでさえソプラノ泣かせ(?)の、この歌を、日本語で歌うことは、イタリア語で歌うよりも、ある意味難しい点があるのだと、聞いた事があります。
この全集は、結構なお値段なので、ご興味のある方は…よろしかったら…
どうぞ…💦
3冊と、CDを聴き、CDの歌詞カードの三浦環さんについての紹介文を読んだ私の感想は、三浦環さんという人は、とても情熱的で、愛情深く、ものすごいチャレンジャーで、気さくで可愛らしいお人柄で、お茶目で、素晴らしい音楽家であり、
「その当時にしては、超ウルトラぶっ飛んだ、ハイカラさん」だったのではないかと思います。
日本に帰国後、ご自身のお母様の事を「ママちゃん」と呼んでいるあたりを読んで、「お茶目さんだな〜」と思いました。
私は、三浦さんは、日本のオペラ界のパイオニア、母のような存在なのではないかと思います。