こんにちは!
今日は、「ふぶきのあした」についての
ウンチクを書きます。
ネタバレしますので、これから読む予定の皆様は、ここから先は、お控えください。

ふぶきのあした あらしのよるに (6) ちいさな絵童話 りとる
- 作者: 木村裕一,あべ弘士
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/02/27
- メディア: 単行本
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という訳で、
「心中」覚悟の「ダイブ」から、どうにか助かった二匹。
二人が仲良く暮らせる「新天地」を求めて、出発した二匹。
なんと申しましょうか・・
「駆け落ち」レベルです。
助けあい、励まし合い、希望を持ち、同じ目的地を目指して、旅をします。
昼・夕・夜・朝 の、時と空の移り変わり。
徐々に険しくなる、自然環境。
現実問題として、襲ってくる、心と体の飢え、衰弱。
お互い、相手の事を思い、決断を迫られます。
私は、この巻を、初めて読んだのがどこだったかは、覚えています。
2002年のことだったと推測されます。
地元の割と大きな書店の、絵本のコーナーで、出版されたばかりのこの巻を
「立ち読み」してしまいました。
申し訳ありません。
その後、新品を手に入れましたので、お許しください。
私は、自分がその本を立ち読みして・・結末に・・愕然としてしまいました。
その時点では、この「ふぶきのあした」が、最終巻・・
という風に、言われていたように記憶しているのですが、自信はありません。
とにかく、当時の私はそう思い込んでいて、
やはり、こういう結末になってしまったのか?と、大変、切なくなりました。
なので、すぐに購入する気には、なれませんでした。
が、どうしようか迷い、その後も、その絵本コーナーを、立ち読み、物色するふりをして、ウロウロしていたのです。
そして、しばらく経って、この巻が置かれていたあたりの棚に戻ってきたらですね。
年頃はわかりませんが、いかにも仕事帰りに、幼いお子さんのための絵本を物色していました・・という感じの、サラリーマン風の背広姿の男性が、やはりこの巻をですね。
(私からは)ウルウル・震えながら、立ち読みしている(ように見えた)光景(後ろ姿)に出くわしてしまいました。
ちょうど、夜の7時前後だったと思うのです。
なんと申しましょうか・・
「家政婦は見た!」・・的な?
そして思いました。
やはり、このお話は、「一男性」「一お父さん」から読んでも、
涙腺刺激される けー ストーリーなのかなと。
流石に、その後、その男性が、この絵本を購入したかどうかは、覚えていません。
流石の私もですね・・
これ以上観察していたら、不審者と思われてしまうのでは・・?
と、危機感を覚え、その場を立ち去ったのだと推測します。
と、いう訳で、この「ふぶきのあした」を読む時、なんとなく私は、
あの おとーさんは、 結局、 この本を あの時 買ったのかなあ?
と、考えてしまうのです。
この巻は、悲しい結末ながら、自然の風景美の美しさが際立つ名作なので、
BGMは、こちらの2曲にいたします。
フジ子さんのピアノの音は、いつも美しいのですが、この「月の光」も、優しくピュアで美しいと思いました。
2曲めはこちらです。
大事な人を思いやるということの意味について、深く考える機会を与えてくれる絵本だと思います。