芸術は心のごはん🍚

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絵本「ふぶきのあした」  〜 守りたいんでやんす🐺 〜

こんにちは!

今日は、「ふぶきのあした」についての

ウンチクを書きます。 

 

ネタバレしますので、これから読む予定の皆様は、ここから先は、お控えください。 

 

大型版 あらしのよるにシリーズ(6) ふぶきのあした
 
ふぶきのあした あらしのよるに (6) ちいさな絵童話 りとる

ふぶきのあした あらしのよるに (6) ちいさな絵童話 りとる

 

 

という訳で、

「心中」覚悟の「ダイブ」から、どうにか助かった二匹。

 

二人が仲良く暮らせる「新天地」を求めて、出発した二匹。

 

なんと申しましょうか・・

「駆け落ち」レベルです。

助けあい、励まし合い、希望を持ち、同じ目的地を目指して、旅をします。

 

昼・夕・夜・朝 の、時と空の移り変わり。

徐々に険しくなる、自然環境。

現実問題として、襲ってくる、心と体の飢え、衰弱。

 

お互い、相手の事を思い、決断を迫られます。

 

 

私は、この巻を、初めて読んだのがどこだったかは、覚えています。

 

2002年のことだったと推測されます。

地元の割と大きな書店の、絵本のコーナーで、出版されたばかりのこの巻を

 

「立ち読み」してしまいました。

申し訳ありません。

その後、新品を手に入れましたので、お許しください。

 

私は、自分がその本を立ち読みして・・結末に・・愕然としてしまいました。

 

その時点では、この「ふぶきのあした」が、最終巻・・

という風に、言われていたように記憶しているのですが、自信はありません。

とにかく、当時の私はそう思い込んでいて、

やはり、こういう結末になってしまったのか?と、大変、切なくなりました。

なので、すぐに購入する気には、なれませんでした。

 

が、どうしようか迷い、その後も、その絵本コーナーを、立ち読み、物色するふりをして、ウロウロしていたのです。

そして、しばらく経って、この巻が置かれていたあたりの棚に戻ってきたらですね。

 

年頃はわかりませんが、いかにも仕事帰りに、幼いお子さんのための絵本を物色していました・・という感じの、サラリーマン風の背広姿の男性が、やはりこの巻をですね。

(私からは)ウルウル・震えながら、立ち読みしている(ように見えた)光景(後ろ姿)に出くわしてしまいました。

ちょうど、夜の7時前後だったと思うのです。

 

なんと申しましょうか・・

 

家政婦は見た!」・・的な?

 

そして思いました。

 

やはり、このお話は、「一男性」「一お父さん」から読んでも、

 

涙腺刺激される けー  ストーリーなのかなと。

 

流石に、その後、その男性が、この絵本を購入したかどうかは、覚えていません。

 

流石の私もですね・・

 

これ以上観察していたら、不審者と思われてしまうのでは・・?

と、危機感を覚え、その場を立ち去ったのだと推測します。

 

と、いう訳で、この「ふぶきのあした」を読む時、なんとなく私は、

 

あの おとーさんは、 結局、 この本を あの時 買ったのかなあ?

 

と、考えてしまうのです。

 

 この巻は、悲しい結末ながら、自然の風景美の美しさが際立つ名作なので、

BGMは、こちらの2曲にいたします。

 


フジ子・ヘミング~月の光

 

フジ子さんのピアノの音は、いつも美しいのですが、この「月の光」も、優しくピュアで美しいと思いました。

 

2曲めはこちらです。

www.uta-net.com

 

大事な人を思いやるということの意味について、深く考える機会を与えてくれる絵本だと思います。