先日、こちらの映画を観ました。
私はこの映画を、全く予備知識なしで観ました。
この映画の説明をする事は、非常に難しいのですが、
ブログで、この映画の存在を、ぜひ紹介したいと思いました。
人間誰しも、何らかの魅力を持って産まれて来るものではないかと、私は思います。
しかし人間は、生い立ち、成長してからも、環境の影響を受けて生きていかなければなりません。少なからず。
1960年頃(うろ覚えですみません)のベルリン。
マイケルは裕福な家庭の息子で優秀な15才の学生。ある日彼は、街中で体調を崩します。
人目のつかないところに座り込んで困っていた彼を見つけ、家の前まで送ってくれたのは、独身中年女性のハンナでした。
回復後、お礼のために彼女の部屋を訪れたマイケル。
それをきっかけに二人は深い仲に。
そして、ある日のやり取りをきっかけに、ハンナはマイケルに、こう要求する様に。
「先に本を読んで。セックスはその後よ」(うろ覚えですm(_ _)m)
二人で過ごす時間は、お互いにとって何よりも大切な時間になっていきます。
しかしハンナは、或る日突然、理由も告げずに部屋を引き払ってしまい、音信不通に。
マイケルは、ただ一人ひっそりと、その喪失感に悲しみます。
数年後、法学部の学生になったマイケルは、授業の一環として、ある裁判を傍聴する事に。
それは大戦中にユダヤ人収容所の看守をしていた6人の女性達が、多くのユダヤ人を見殺しにした罪で告発されている裁判でした。
マイケルは、被告人の一人として被告席にすわるハンナを見る事になるのでした。
マイケルと過ごした日々に、なぜ彼女は本を読む事を彼に要求したのか。
なぜ突然、仕事もやめ、引っ越したのか。
裁判で、なぜ彼女は自分に不利な証言をしたのか。
それは彼女にとって、絶対に人に知られたくない一つの秘密を隠し通すためでした。
結果、彼女は無期懲役に。
裁判を通して、ただ一人その秘密に気づいたマイケル。彼も人知れず苦しみます。
更に数年後、弁護士になっていたマイケル。
彼は離婚後、久しぶりに実家を訪れます。
自分の部屋で、かつてハンナに読み聞かせた本を見つけた彼は・・
この映画のタイトルが
原題 「The Reader(朗読者)」
邦題 「愛を読むひと」
である理由を、少しでも多くの人に、映画を鑑賞する事で知ってほしいと思いました。
私自身は、原作も読んでみたいと思います。
お付き合い、ありがとうございます。