芸術は心のごはん🍚

映画・小説・漫画・アニメ・音楽の感想、紹介文などを書いています。

小説「潮騒」と山口百恵さん版の映画「潮騒」 〜 初めての「三島由紀夫・文学」 〜

こんばんは。

 

最近、ネット記事を見ていて、こちらの映画の事を知りました。

そして思いました。

gaga.ne.jp

 

私、三島由紀夫さんの文学を、まだ一冊も読んでないなあと。

 

しかし、「金閣寺」や「仮面の告白」などは、初心者には敷居が高いなと思いました。

数ある作品の中で、私が唯一ストーリーを、漠然とながら知っている作品が、一つだけありました。

 

それが「潮騒」でした。

映画化も何度もされている様ですが。

うろ覚えなのですが、私が10代半ばごろに、テレビアニメで、昔(明治・大正・昭和)日本文学をアニメ化したものがあり、それでこの「潮騒」も、見た様な気がするのです。30分番組で、そのアニメで、私は森鴎外の「舞姫」と川端康成の「伊豆の踊子」なども見た様な気がするのですが。

うろ覚えで失礼します。

 

そんな訳で、こちらの小説を購読しました。

潮騒 (新潮文庫)

潮騒 (新潮文庫)

 

 

文章もストーリーも、とても純粋で美しく、 簡潔で分かり易いと思いました。

ギリシャの「ダフニスとクロエ」という古典のストーリーがベースになっている様です。

舞台・時代・人物設定を

終戦後の日本」

三重県、伊勢湾の美しい島」

「その島に暮らす漁師の若者(新治)と若い海女の(初江)、その家族や島の人々」

という形で、その古典のストーリーの素晴らしさを、日本の多くの人々にも分かりやすく表現してくださっている様に個人的に思いました。

 

若く健康的な身体と、素朴で優しい心を持った男女の、一途な純愛ストーリーです。

 

個人的な感想を少し。

 

登場人物はいい人たちばかりなのですが、「安夫」という一人だけ残念な人物が登場します。

私は、この人物の言動に、とても腹が立ちました。「新治」ととても対照的なのです。

 

貝 と 二種類の 昆虫 の 描写が印象的でした。

特に、一種類の昆虫に対して、こう思いました。

 

「グッ ジョブ!!!」

 

感動が冷めないうちに、こちらの映画も鑑賞しました。 

潮騒

潮騒

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

原作にかなり忠実で、演技も素晴らしかったです。

特に、百恵さんと友和さんの二人が、やはり素晴らしかったです。

 

自然の恵みに対する感謝の念、

人への思いやり、

素朴な生活の中での喜び

 

そうしたものについて考える機会を頂きました。

 

ありがとうございます。