こんにちは!
10月も半ばですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、ディケンズ作『大いなる遺産』の原作について、少し書きます。
【あらすじ】
幼くして両親を亡くしたピップ少年は、貧しい鍛冶屋の義兄と実姉に養われていた。
実姉は厳格で意地悪だが、義兄のジョーはピップに常に優しく、唯一気を許せる保護者であり親友の様な存在。
ある日、墓場で脱獄囚に遭遇し、脅されたピップ。彼は家からヤスリと食物を盗み出し、男に渡した。しかし囚人は警察に見つかり、再び捕らえられてしまう。
それから、ある日、ピップは財産家のミス・ハビシャムから館に招かれ、養女エステラの遊び相手になるよう要求される。
ミス・ハビシャムは結婚式当日に婚約者から裏切られて以来、花嫁衣装のまま屋敷に閉じこもって暮らしている女性。
彼女はエステラにピップの心を弄ぶ様に仕向ける。ピップは彼女たちの館「サティス(満足)荘」と鍛冶屋の暮らしを行き来する中で、貧しさや無教養を恥じ、苦しむ様になる。
そうした暮らしの中で、ピップはエステラに相応しい人物になれるよう、ミス・ハビシャムが援助してくれる事を密かに期待していた。
しかし、ミス・ハビシャムに招かれてジョーとピップが館を訪れると、彼女は二人に、ピップが鍛冶屋になるための徒弟資金を与えただけだった。その上、もう明日からは館に来なくても良いと言われ、ピップは落胆する。
数年後、鍛冶屋の徒弟として働き、青年となったピップの元に、ロンドンの弁護士ジャガーズが訪ねてくる。
ジャガーズは、ピップが匿名の人物から遺産の相続人に指定されたと告げる。
突然与えられた可能性により、希望と野心、エステラへの愛を再び燃え上がらせるピップ。
そして被相続人の希望により、紳士となるべく、ロンドンでの生活を始めるのだった・・・
私は、1998年版の映画を観てから原作を読みました。
映画、ドラマ、複数ありますので、原作をこれから読む方は、
どれか映像で見てから、本を読むと、よりわかりやすいかもしれません。
今回のBGMは、こちらの曲です。
ロンドン生活で同居する事になり、無二の親友となるハーバートは、ピップの事を
「ヘンデル」
と言う愛称で呼ぶ様になります。それはヘンデル作曲の『調子の良い鍛冶屋』と言う曲を思い出しての事でした。
関連過去記事は、こちらです。
天候が不安定ですが、皆様ご自愛ください。🍀