芸術は心のごはん🍚

映画・小説・漫画・アニメ・音楽の感想、紹介文などを書いています。

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その四  〜 一葉さんと紘子さんとユーミンと 〜

※  3月11日夜に、副タイトルを変更、記事を少し追記しました。

 

今回は「たけくらべ」の要約記事の続きです。

 

10 明治・吉原住人の格差、生活の情景(祭りの前後から秋)

 

信如は祭り夜は、姉の元への使いで、翌日まで留守にしていたので、筆やでの騒ぎは知らなかった。翌日に友人から聞き知り、長吉の乱暴に驚き、特に自分の名が使われた事を迷惑に思い、後悔する。

祭りの失態を自ら悔いていた長吉も、ややほとぼりの冷めた頃(現代語訳)にやってきて信如に詫びた。

時の拍子だから(現代語訳)・・

正太郎が留守だったんで・・

女郎(美登利のこと)と三五郎を相手にしたかった訳では・・

俺がどこまでも悪いさ(現代語訳)

お前の助言を聞かず悪かった・・

これからは気をつけるから、今回は許してくれ、俺を見捨てないでくれ・・

今度は、正太郎本人を相手にするから(?)等々・・

そうした長吉を、信如は叱りはしなかったが、もう喧嘩が無いようにと思うのでした。

 

 祭りの夜に乱暴を受け、怪我をした三五郎。彼の家は貧しく、父親は、立場上も性格的にも(?)目上の人たちに強い態度ができない人で、息子を傷つけた長吉親子(大家とその息子)にも頭が上がらない。そんな父に事件の事を話しても、逆に叱られ、謝りに行けと言われかねないと思い、悔しく思うも、黙っていたのでした。

しかし、日が経ち、傷も癒えてくるうちにそうした事も次第に忘れ、頭(?)の家の乳児の子守で小遣いがもらえれば、素直に嬉しい。生意気盛りの十六歳だが、あまり自尊心はなく、表町に行けば、いつも正太郎と美登利のなぶり者、からかいの的になりながらも、遊び仲間からは外れなかったのでした。

 

秋風が涼しくなってきた頃。(原文は、季節の移り変わりの描写が美しいです)

この頃は、吉原を訪れる人々の様子も、少し変わってくる(?ようです?)

・・盲目の按摩の二十歳ばかりの娘が、叶わぬ恋と身の不自由を恨んで・・

ヤンチャな吉五郎と太吉の姿がみられないのはなぜ?・・(鼻を指して)この件(花札のことのようです)であげられました・・

・・幼い子供達が大通りで ひーらいたー ひーらいたー なーんのはーなが・・と、無邪気に遊んでいる・・

などと言った、噂、ゴシップ、日常風景が語られます。

そんな折、

 

秋雨しとしと寂しい夜。戸を閉めていた筆屋の中では、いつもの様に(?)、美登利と正太郎、その他に小さい子供が2、3いて、きしゃごおはじきという幼げな遊びをしていた時。

美登利が、誰かお客がきた気配がすると言い、それを聞いた正太郎はちゅうちゅうたこかい(すごろくやおはじきなどで遊んでいる子供達が、数を数えるときに用いる言葉)の手を止めて、仲間が来たのかと喜んだが、(入ろうとしたはずの客の)気配はふっと途絶えて、音も沙汰もない。(現代語訳より)

 

11 信如と美登利と正太郎の(二等辺三角形的?)関係

 

正太郎が戸を開けてばあと言いながら顔を出すと、客らしかった人は、2、3軒先の軒先をたどり、ぽつぽつと歩いて行くところだった。

誰だ、誰だ、お入りよ(正太郎)

美登利も履物をつっかけて(様子を見に?)駆け出そうとしたところ

あああいつだとひとこと(正太郎振り返って)

美登利さん呼んだって来はしないよ、例の奴だもの

(といって、自分の頭を丸めて見せた)

信さんかえ、と受けて、(美登利)

厭な坊主ったらない、  (うそ)

・・省略・・

意地悪の、根性曲がりの (うそ)

・・省略・・

厭な奴め・・      (うそ)

(会えば罵ってやったのに?)

帰ったのでは惜しいことをした、どれ下駄をお貸し、ちょっと見てやる 

(うそは口実だった?)

と言い、正太郎に代わって外に顔を出した美登利。

雨だれが前髪に落ちるのに首を縮めながらも、

四五軒先のガス燈の下を大黒傘肩にして少しうつむいてゐるらしくとぼとぼと歩む信如の後ろかげ、

何時までも、何時までも、何時までも

見送るに(原文より)

 

正太郎にどうしかしたのかと声を掛けられ、慌てる美登利。

 

慌てて取り繕い、また、信如の悪口を並べ立て、正太郎に同意を求め(?)ます。

(ホッとした?)正太郎は、龍華寺(信如)はまだ長吉よりはものがわかっているよと、大人ぶってみせる(十三歳男子)。

そんな正太郎を美登利がからかい、笑ったところ正太郎は

俺だってもう少しすれば大人らしい格好をして大人になるんだぞお・・的な?

そんな彼に

それは何時だろうね・・的な?

ことを言ってはしゃいでからかう美登利。

そんな二人の(夫婦ならぬ幼馴染漫才・・的な?)ふざけたやり取りに、筆屋の中が盛り上がります。

二人の複雑な心とは裏腹に・・

 

筆屋の女房に、

この辺りでは、お六さんや喜いさん(が美人さんだけど)それよりももっと美人さんはお前さんの隣にいるでしょう

などとからかわれ、正太郎は顔を赤くしてやり返す。

二人の仲の良さをからかわれるも、美登利はきゃしゃごを集めて、

さあもう一度初めからと言いつつ、

こちらは顔を赤らめはしなかった。(現代語訳より)

 

今回の心のBGMはこちらでした。

やはり、こちらもアップします。

 

中村紘子さん演奏のショパン「雨だれ」プレリュード


中村紘子 ショパン作曲 プレリュード第15番変ニ長調「雨だれ」

 

中村紘子さんは、日本が生んだ、素晴らしい女性ピアニストだと思います。 

中村紘子 フォーエバー

中村紘子 フォーエバー

 
ピアニストだって冒険する

ピアニストだって冒険する

 

 

 小林麻美さんは、容姿も声も美しくて セクスイーだと改めて思いました。


雨音はショパンの調べ 小林麻美 with C-POINT

 

とてつもなく深い日本語歌詞はこちら 

www.uta-net.com

 

私は、このお話「たけくらべ」を知る様になってから

 

古今東西の文学とか、演劇とか、映画が・・いくつか・・頭を、よぎったのですが。

まさか

ショパン

に思いを馳せる時がくるとは、今まで思いませんでした。

でも、昭和40年代生まれの私は、クラシックだけではなく、

小林麻美さんの「雨音はショパンの調べ」も連想しました。

ちなみに、この歌の日本語歌詞の作詞者は

俺たち、私たちの 松任谷由実

です。

私がこの日本語歌詞で、一番 しびれたのは

 

暗号の ピアノ

 

というところです。

 

原曲の歌詞はこちらです。

musiclyrics.blog.jp

 

参考文献はこちら

 

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

 
たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

 

 今回は、ここまでにしておきます。

町田樹さん愛 〜 29歳のお誕生日おめでとうございます✨ 〜 

こんにちは!

今日、3月9日は、敬愛する

町田樹さんの

29歳のお誕生日です

 

お写真は、悩んだのですが、あえて ソチ・シーズンの 「火の鳥」よりスクショ。

私は、このプログラムの演技で、

ようやく町田くんの凄さ素晴らしさに気づいたなと思うので。

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今日のお誕生日を、ツイッターを見てようやく、思い出した私ですが💦

イラストを描きたかったんですが、間に合いそうにありません。

お誕生日には間に合いませんでしたが、ゆっくり時間をかけて、取り組みたいです。

 

「私は、世界一幸せなスケーターです」 

  2018.10.06   町田樹

 (KISS &CRY SPECIAL BOOK 町田樹の地平 P43)より

 

そうおっしゃったという、町田樹さんを、心の底から敬愛します。

 

本当に私は、町田くんからも本当にたくさんの

生きるために大事な事を

教えて頂きました。

これからも、町田くんから

たくさんの事を

教わるだろうと

願っています。

 

 もう一度見たくなった、ソチ・シーズンの火の鳥の演技を

 


【フィギュアスケート】町田樹 2014 WC FS「火の鳥」【町田樹】

 

お誕生日おめでとうございます✨

 

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その三  〜 無邪気な少女・思慮深い少年  〜

 こんにちは。

引き続き、「たけくらべ」内容の要約です。

 

8 吉原の情景・その場所における美登利の立場

 

明け方の吉原の情景。

夕方(?)に吉原を訪れて、明け方に帰っていく男性たちの様子。

(描写が…なんと言いますか、

一葉さんという女性視点からの皮肉とウィットのパンチが効いてます💧)

 

そして

娘はいずこでも貴重がられる頃だけれども、このあたりの裏屋からかぐや姫が生まれることの例は多いもの(現代語訳より)

(等、意味深な表現や、ある種の例え話(?)などが書かれていて、少し驚きました)

 

うまく要約・説明できないのですが、

吉原の女性が人気者(?)になる過程の例え話や、

花魁人気(?)の浮き沈み(?)世代交代(?)

吉原の若い衆(青年)たちの不良っぽい様子(?)

などが描かれています。

 

そんな吉原という環境で、

美登利の目には男というものがいっこうに怖くもなく恐ろしくもなく女郎というものをさほど賤しいつとめとも感じないので(現代語訳より)

 

姉が人気花魁として親孝行できているのを羨ましい と思ったり、吉原での人々(大人たち?)の言動にも、深く疑問も持たずにいるのも 哀れである

 

・・・樋口一葉さん・・全くですね!(私の心の声)

 

数え十四歳の美登利はまだ、勉強らしいものは学校で学んだばかり。

それ以外では、吉原特有の(うわべの?)派手さ、美しさ(?)ばかりに(純粋に)憧れる。

お転婆で負けず嫌いな美登利は、通りを行き来する人々に好奇心旺盛。

(ある時)器量の良い女太夫(芸人?)が通り過ぎていく(?)のを残念がっている筆屋の女房に(ちょうど筆屋の店先に居た)風呂帰りの美登利が、

はらりと落ちる前髪の毛を黄楊(つげ)の鬢櫛(びんぐし)にちゃっと掻き上げて

(現代語訳より)

おばさん私が呼んできましょうと言い

駆け寄り、女太夫の袂に何かを入れ、歌(?)をさらりと歌わせたのでした。

そこに居合わせた大人たちは、

あれが子供のしわざか(現代語訳)

と舌を巻き、美登利を眺めるのでした。

 

そんな事があった後、美登利が、正太郎に

通る限りの芸人を集めて、色々の芸をさせてみせるなど、人のしない事をしてみたい

(現代語訳より)と、話したところ、正太郎は驚いて呆れて

おいらは厭だな。(現代語訳より)

(このセリフで8章 終了)

 

9 信如の生い立ち

 

信如の実父である、龍華寺大和尚は、財産も風貌も肥え太った人。

肌は銅色に照り、欲深げ(?)で生臭坊主のようです。

その御新造(奥様)は、歳は40くらい、色白で愛想よく品もあり、控えめな人柄。

元は檀家の一人だったのが、早くに未亡人となり、龍華寺のお世話になっていたところ、年が二十ほど離れているのが恥ずかしいものの、他にあてもなく、大和尚と一緒になった(らしいです)。

子供は男(信如)女(姉)二人。

信如は内向的な少年だが、のお花は、容貌も人柄も愛嬌ある人で、田町の通りに小ぎれいな葉茶屋を持たせてもらい、繁盛させている。

父の大和尚は、本職以外にも商人的なこともしているようです。そんな父の好物の蒲焼きを買いに行かされるのは息子の信如。そうした使いを信如は恥じ、厭でたまらない。友人知人がその場にいないのを見計らい、急いで店に駆け込む。そんなわけで信如は、自分は生臭いものを食べまいと思うのでした。

 

大和尚はどこまでもさばけた人。

門前で手作りの熊手や簪の店を開いたりもします。

初めは恥じていた御新造も、慣れと共に、そうした商いに意欲的にもなっていました。

しかし息子の信如は、両親のこうした振る舞いを心苦しく、恥じていました。

息子の進言も笑い飛ばして済ませる父。平然と朝は念仏、夕べは勘定という毎日です。

実の家族と暮らしていながら、なぜか内向的・陰気者(?)の信如。

両親の行いも姉のしつけも、間違っているように感じるけれど、そんな事を言っても、聞いてもらえるわけではない。

そんな悲しさ、諦めから、気持ちも沈みがちな信如。

そうした自分を友達仲間は偏屈・意地悪とみなすし、自分は、誰かに陰口を言われても反発する勇気もない。そんな心の弱さが自分でも情けなく、 部屋にこもりがちだが、学校での勤勉さや身分柄の良さで、信如の本心、劣等感を知るものはなく、

龍華寺の信如は生煮えの餅のように芯があって気になる奴と憎らしがる者もあるようであった。(現代語訳より)

 

今日はここまでにしておきます。

参考文献は、こちらです。

 

にごりえ・たけくらべ

にごりえ・たけくらべ

 
たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

 

 

私の中では、やはり「たけくらべ」の信如(のイメージ)というと

ガラスの仮面

桜小路くん

なのですよ。

というわけで、今日のBGMはこちらです。


Glass Mask Opening 2 「ガラスの仮面 (2005)」- "zero" by Ikuta Aiko

 

桜小路くんも、ほんの少し登場してます。

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(ちょっとだけ、昭和の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」の石原裕次郎さんぽい)

速水真澄氏も素敵です。↓

 

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やはりというか、時代の変化なのか、桜小路くんと亜弓さんのキャラが、平成・なうな感じに変化しています。

 

余談ですが、

「さくらこうじ(6文字)くん」って・・どう考えても

呼ぶの大変じゃないかと。

マヤちゃんも舞ちゃんも、大変だよなあ、声優さんも大変だよなあ

滑舌の悪い私は、絶対に

噛んじゃうよ!

 

と思った、金曜日の夕方でありました。

 

ありがとうございます。 

 

 

 

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その二 〜 彼もとても繊細 〜

こんにちは。

続いて「たけくらべ」の私なりの要約です。

 

7 育英舎での、信如と美登利の情景

 

二人とも育英舎という学校に通っています。

その年の4月末(話が夏から、その年の若葉の頃に戻る)大運動会がありました。

つな引き・鞠なげ・縄とびなどの種目に、日の暮れるのも忘れて夢中になっていた時、信如は池のほとりの松の根につまずき、地面に手をついて、羽織の袂も泥まみれになってしまいます。

居合わせた美登利が、見かねてハンケチを差し出すも、学友たちが二人を冷やかします。

元来、そうした冷やかしを、するのも受けるのもとことん嫌な信如。以来、利発だが繊細で不器用(?)な信如は、内心は惹かれつつも、美登利を避けるようになります。

無邪気な美登利は、初めは藤本さん藤本さんと親しく話しかけたり、学校からの帰り道、後から来る信如を待っていて、美しい花が咲いているのに私では手が届かないから、かわりに枝を折ってくださいな、年上だし(乙女な口実?)・・などとお願いをしました。

(優しいけど内気で不器用な)信如は、今度ばかりは無視できなかったものの、よく見もせずに手近の枝を折り、投げつけるようにして、すたすたと行ってしまいます。

流石の美登利も、信如の、自分に対してだけの、つっけんどんな行動に気づき、傷つき、怒り、悲しみます。その様にして、美登利の方からも、信如に近づかなくなり、二人の間には、大きな川が流れているような状況になったのでした。

 

その後の、夏祭りの夜に、長吉たちから屈辱を受けた美登利。

「横町組」と「表町組」のいがみ合いへの疑問、女である自分の無力さ、長吉の卑怯さ、彼の後押しをした信如への怒りを募らせる美登利。

自分には人気花魁の姉があり、その馴染みの上客(?)の皆々様もいて、両親もある、大黒屋(美登利たちが住む寮)の旦那様からも、自分は叱られたことはない、

長吉ぶぜいに引けを取る身ではない

龍華寺の坊様にいじめられるのは心外

と思い、以来学校へ通う事をやめ、勉強への興味も失せ、仲の良い友達とだけ遊ぶようになったのでした。

 

という訳で・・・

もうですね、

いじらしいやら

可愛いやら

切ないやらで・・今回は、この章だけで燃え尽きました。

 

今日の要約中の、心のBGMは、佐野元春さんの、こちらの曲でした。


佐野元春: 彼女はデリケート (1993.10.17 渋谷Street Live)

 

しー(美登利) そー(とても) デリケート!! も、そうなのですが、

個人的には

ひー(信如の方が) そー(よっぽど) デリケート!!!

 

 と思った、木曜日の夜更けでした💦

 

やはり、参考にした文献は、こちらの2冊です。 

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

にごりえ・たけくらべ (新潮文庫)

 
たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

 

ありがとうございます。

樋口一葉「たけくらべ」の内容 その一 〜 明治・少年少女の肖像 〜

 こんにちは。

今日は長文失礼します。

私は、「歴女」ならぬ「明治女(めいじ・じょ)」にもなりたいと思います。

あしたのジョー 女」だけでなく^^;

 

改めて、樋口一葉さんのたけくらべについて

その内容を、私なりに、紹介させて頂きます。

 

一葉さんの作品は「たけくらべ」にかぎらず、優れていると私が思った点は

ストーリーの魅力、説得力、おもしろさだけでなく

文章表現の素晴らしさだと思います。

 

登場人物の設定、説明、時代背景、環境背景などの説明、場面の描写、人物の心理描写、人物のセリフなどが、簡潔で知性・感受性・ウィット・芸術性に富み、とてもすばらしいと思います。

小説だと思うのですが、まるでお芝居のシナリオのように感じる面もあります。

 

たけくらべ」は、私が読んだ文庫、原文でも、現代語訳でも、100ページ以内の文章です。

短い章で、十六章 あります。

 

たけくらべ」私なりの要約

 

1 舞台・時代の背景の描写(明治・吉原)

吉原に暮らす大人たちの仕事・職業・立場について。

その大人たちの子供達、子供達の通う学校(育英舎)について 。

信如についての説明。龍華寺の跡取り息子、真面目で大人しいが校内一の勉強家で、学校でも皆んなから一目置かれる十五歳、並みの背丈でイガグリ頭(短く刈った頭)で、どこか非凡な少年。名前は藤本信如。

 

2 主に吉原の子供達、横町組(下町的?)と表町組(上町的?)の対立

長吉についての説明。吉原の鳶職人の親方の息子。横町組のガキ大将的少年。十六才。

正太郎についての説明。表町組のお金持ちで祖母と二人暮らしの少年。十三才。

横町組と表町組の(と言うか、長吉と正太郎の)不仲、対立の理由。

(個人的に、少し「ウエストサイド物語」的な要素も感じました)

夏祭りの数日前、長吉は、知恵者として尊敬している信如の部屋を訪れ、常日頃の正太郎に対する怒りの愚痴を信如に打ち明け(ぶっちゃけ?)ます。

長吉は、祭りの日に、最近の正太郎の仕打ちに対する仕返し(?)をしたいので、その際、信如も「横町組」の仲間だと言うことで、力を貸して欲しいと頼みます。

あまり気が進まなかった信如も、長吉の懇願に負け、名前だけは貸すと、約束してしまいます。

 

3 美登利についての説明

当時流行りの華やかな装いと、可愛らしい容姿。明るく、おきゃんな性格。

紀州生まれ。が、姉が身売りした際、楼の主に将来(美しくなる事)を期待され、誘われて、両親と三人で、姉のいる吉原へやってきたようです。

姉の恩恵で羽振りが良く、周りの大人たちも金銭的に甘やかし、気前の良い美登利は、深く疑問も持たずに、友達のためにも散財します。

美登利は、幼馴染の正太郎と仲が良く、「表町組」の仲間たちと「今度のお祭りには幻燈をしよう」と話し合います。

 

4・5夏祭り当日の事件

美登利は、おめかしに時間がかかり、正太郎たち仲間が待つ筆屋に、なかなか現れません。1つ年上の美登利を姉のように慕いながら、密かに想いを寄せている正太郎は、美登利を待っていたのですが、夕食を先に済ませるよう、祖母が迎えにきたため、美登利と入れ違いなります。

 

母親によって、念入りに飾り付けられた美登利。迎えにきた三五郎とともに、筆屋に向かいます。一足遅れた三五郎は、正太郎を引き出すために「横町組」たちにやられてしまいます。

それを発端に、正太郎不在の中で「横町組」と「表町組」の喧嘩が始まります。

正太郎の代わりに「横町組」たちに怒りをぶつける美登利。

長吉たちに身の上を罵られ、草履をぶつけられます。

長吉は、捨て台詞に 「こっちには龍華寺の藤本がついてるぞ・・(松浦理英子:現代語訳より)」と怒鳴り、その場から逃げていきます。

 

6祭りの翌日、美登利と正太郎の描写

祭りの翌日、学校を休んだ美登利。お稲荷様へのお参り(日課のようです)のために出かけた美登利に正太郎が駆け寄り、昨日の事件について、自分が(不在のために)何もできなかったことを詫びます。

正太郎は、自分の家で一緒に遊ぼう、錦絵を見せてあげるからと誘います。

正太郎は、金貸しをしている祖母と二人暮らし。幼くして母は亡くなり、父は実家に戻ったとのこと。経済的には裕福だが、祖母との二人暮らしは、本当は寂しい、家族のいる子供たちが羨ましい、金貸しという家業も時々辛くなるのだなどと、本音を美登利に打ち明けます。

そんな正太郎を、彼女らしい、少女らしい優しさと言葉で窘めつつも慰める美登利。

正太郎も、美登利の美しさを褒めたり、美登利が姉であったら嬉しいのになどといいます。そして正太郎は、こういうのです。

ねえ美登利さん今度一緒に写真を撮らないか・・・龍華寺の奴が羨ましがるように、本当だぜあいつはきっと怒るよ、真青になって怒るよ・・(松浦理英子:現代語訳参照)

それに対し、恥ずかしそうに、やんわりと断る美登利

変に写ると、おまえに嫌われるから

元気のなかった美登利が吹き出して笑う姿を見て、ほっと(?)する正太郎。

私の家にも、また遊びにおいで、と言い、帰っていく美登利の姿を見送りながら、正太郎は(やはり)美しいと思ったのでした。

 

原文を読むまでは、知らなかったのですが、この物語では

正太郎(表町組のリーダーで、美登利の幼馴染)

長吉(横町組のガキ大将で、鳶職親方の倅)

という登場人物も、物語の重要な役どころとして、詳しく描写されているのです。 

 

というわけで

 

長吉   十六歳

信如   十五歳

美登利  十四歳

正太郎  十三歳

 

なので、改めて 

「思春期なお話なんだな」

と思いました。

 

という訳で、「日本の少年」「日本の少女」を感じさせると思ったこちらの二曲を。

   


福山雅治 少年 2015.3.21


Kataomoi - Chara

 

http://j-lyric.net/artist/a00177d/l01cfde.html

 

余談ですが、

「信如って銀河英雄伝説ヤン・ウェンリーに似てるな」

(大人しくて、優しくて、喧嘩はできないけど、知恵者という点が)

 

と、個人的に思いました。

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長文失礼しました。

 

福山雅治 愛  〜 昭和やったね 〜

こんにちは。

最近は、もうすぐ年号が変わると言うことに、なんとなく 戸惑いを感じています。

 

最近、福山雅治さんのベスト・アルバムをダウンロードして、

この曲↓を初めて聴き、いろんな意味で、びっくりしました。

 

ツボ・フレーズは、個人的に

 

バカばい✨(お祖母様の、やんちゃな孫に対する、愛あるセリフ)」

畑が呼びよる✨(農業愛溢れる、お祖母様のセリフ)」

 

でした。

 


昭和やったね(2014) live

 

(やはり)爆笑の作成秘話は、こちら


福山雅治 アルバム【HUMAN】「昭和やったね」作成秘話を語る



なんと言いますか、

福山さんは、やはり、

同世代だなと言うこと そして

 

地方 と 都会 の

長所・短所 を どちらも、よく分かっていらっしゃるのかな そして

子供の頃のことを、よく覚えていらっしゃるのかな

 

そう思いました。

 

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この曲を聴いていて、

福山さんの「お祖母様」と「お母様」って、とても魅力的な人なんだなと思いました。

 

福山さん、ぜひ、10年後、20年後に

「平成だったね」

も作ってください!!と、個人的に思いました。

 

そんな日を迎えられるよう、1、昭和うまれ大人も、できることはしたいと、改めて思った、月曜日の夕方でした。

 

ありがとうございます。

アニメ「あしたのジョー2」愛 〜 葉子…その「装い」✨ 〜

こんにちは。

今日はもう1記事。

あしたのジョー」について。

今日は、

白木葉子さん について ほんの少し

 

キャラクターの中で、段平さんの次に好きなお方なのです。

 

私は、葉子さんは、段平さんと共通点があると思います。

 

「男性的な面」と「女性的な面」を両方ともあふれんばかりに持っている

女性 だと思います。

 

この方についても、1回では、書ききれません。

今日は、葉子さんの

あしたのジョー 

での注目して頂きたい点について、1つ書きます。

 

私は、漫画は持っていませんので、アニメ2の中での描かれ方です。

 

葉子さんが登場するシーンは、全体的に

多々

あるのですが、これからご覧になる皆様は、ぜひ、

葉子さんの服装 に注目してほしいのです。

 

特に、ジョーと、偶然ではなく

二人で(ビジネスと言う建前の元に)会うシーン

ジョーに会える可能性が高い場所に葉子さんがくるシーン。

 

結構たくさんあるのですが、

 

私は、葉子さんは、服装を

ジョーのために

もう一度

ジョーのために

選んでいると思います。

もちろんフィクションの世界ですが。

アニメ2での葉子さんの服装設定には、おそらく

女性スタッフさんの意見も、取り入れられているのではないかと感じました。

 

うろ覚えで申し訳ありませんが、

1女性ファンとして、私が 「あっ」と 思った 服装は

 

二人が、茶店で会うシーンです。

葉子さんは、いつもより、さりげなく可愛らしい服装でやってきます。

暖色系のパンツスタイルに、白い可愛らしいブラウスにピンクの花のブローチをつけていました。

 

あと、試合のためやってきた「ハワイ」での、海岸での

ビキニ + 白いパーカー + サングラス

ビキニなのに、パーカーが、いじらしい!!

夏用の深いピンクのワンピース

 この時、二人は、デートっぽいことをします。

 

そして、ラストの、ホセ戦での シンプルながら葉子さんらしい、あの

あの 白いワンピース

も、そんな余裕はなかったでしょうが、おそらく葉子さんは、無意識にかもしれませんが、それなりに理由があって、あの服を選んだと思います。

 

そのワンピースは、こちら


Ashita no Joe 2 あしたのジョー2 BGM 白木葉子のテーマ

 

と言うか、こちらの曲は、葉子さんのテーマ曲だったのですね。

 

葉子さん・・・

いじらしい!!! 

かわいい!! 

乙女!! 

 

ということを書きたかったのです。

服装を図解したかったのですが、今日は文章だけで燃え尽きました。

 

というわけで、とてつもなく演出が ニクイ こちらのED曲を、どうぞ✨


あしたのジョー2 ED 2「果てしなき闇の彼方に」

 

このEDのラストだけを見ていると、この二人は、

リアルな「ジョン(レノンさん)と(オノ)ヨーコ(さん)」

レベルの絆があったんじゃね?(平成若人風に言うと?)

と、改めて、思ってしまった、

土曜日の昼下がりでした。

 

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ありがとうございます。

 

樋口一葉「たけくらべ」について  〜 是非文章で✨ 〜 

 こん日は。

もう3月ですね。

色々考えまして、今日は、こちらについて書きます。

 

最近、こちらの樋口一葉さんの本の現代語訳本を読み終わりました。

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

たけくらべ 現代語訳・樋口一葉 (河出文庫)

 

 

こちらの本には

たけくらべ

「やみ夜」

「十三夜」

「うもれ木」

「わかれ道」

というお話が訳されています。

 

こちらの本は、今は、中古しか売られていないようですが。

 

うまく説明できないのですが、私は全て、大変、興味深く読み終わりました。

私は、先に原文で読むのが難しかったので、こちらの本で読みました。

一つのストーリーごとに、訳者が別なのも、興味深いと思いました。

私個人は、全ての訳が、わかりやすかったと思います。

最後の方には、訳者の皆様の「訳者後書き」も書かれています。

そちらを読むと、訳者の皆様が、原文をとても大事にしてくださっているようにも感じました。

 

私はこの本しか知らないのですが、漫画や他の現代語訳の本もあるのではないでしょうか。分かり易い形で、ぜひ、ストーリーの全体像と、他の作品のことにも、興味を持って頂けると、大変嬉しいです。

 

私も、ブログで紹介できると嬉しいです。

あしたのジョー」も。 

 

お札にお顔が印刷されることも名誉かもしれませんが、

私は、自分も、もっと早く、一葉さんの文学を読めばよかったなと後悔しています。

学校の授業でも、読むことを勧められたり、勉強する機会は、ほとんどなかったように思います。

 

 3月に入りましたので、何か春らしい曲で、平成の曲をと思い、この曲を。

www.uta-net.com

 

平成もあと少しなのですね。

 

ありがとうございます。

私の「スマホ」の使い方  〜 溢れるCD 🌹 〜

※  2月28日、夜に、文章を一部追記しました。

 

こんにちは!

 

昨年、私はとうとう「スマホ」デビューしました。

が、

最近、ハマっている使い方は、

「dミュージック」というアプリを利用して、

好きすぎる曲をダウンロードし、スマホで音楽を聴くことです。

一曲だと、購入には200円前後かかるようです。

アルバムだと、それなりに、やはり料金がかかります。

 

ここ数日は、ほしい曲がたくさんになってしまったので、

「dミュージック 月額コース」

というコースを利用しています。

ただ、こちらでは、基本、歌詞を見ることができないのかもしれません。

 

今まではCDを買っていたのですが、家が小さいので、キャパがないので、これ以上増やせないと実感しました。

 

というわけで、こちらの名曲をアップさせて頂きます。


小坂明子 『あなた』 1973年

 

時々、熱唱したくなります。

 

そして、私の(あまりこだわりのない)耳では、スマホの音で十分だと、最近思うようになりました。

 

ダウンロードできない曲もあるので、どうしても手元に欲しいというもの(特に古い曲)は、CDを買おうかなと感じています。

 

さて、明日からは3月ですね。

最近、薔薇の絵を書きました。

描いていて頭にかかった曲を数曲紹介いたします。

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こちらは、男性の視点からの曲です。


マイク眞木 - バラが咲いた

 

薔薇には関係ないかもしれないのですが、女性視点の曲はこちらにします。

とても可愛らしい名曲です。


Bangles- Eternal Flame (Live 1989)

 

歌詞和訳 | Eternal Flame – The Bangles|エターナル・フレイム(永遠の炎)(邦題:胸いっぱいの愛) – バングルス の歌詞和訳エイカシ | 洋楽歌詞の和訳、英語の意味、読み方


100年後にも聴いてほしい、名曲だと思いました。

 

ありがとうございます。

素晴らしき師匠たち  〜 終わらない…この(夢)対談✨ 〜

こんにちは。

 

最近私は、自分のことで、自覚したことがあります。

昨年の秋頃、珍しくテレビを見ていた私は、流行りの「チコちゃん」の番組を見ました。そこで衝撃を受けました。

 

チコちゃんの質問の内容は

「なぜ、オヤジはオヤジギャクを言うのか?」

(うろ覚えです)

そんな内容だったと思います。

正しい回答についてはハッキリと覚えていないのですが、わかったのは、

「脳」の問題

だったと言うことです。

 

そして私は思いました。

「私の脳もオヤジ(というか男性的)ということらしい」

ということを。

 

というわけで、私なりに出した結論(?)は

 

身体・心は (一応)女性

しかし

脳(思考回路?)は 男性的脳

 

ということなのではないかな?ということです。

 

とうわけで、

女性的な・・大事な何か・・に欠け

男性特有(?)な・・お笑い・・、ある・・のではないかなと。

 

ゆえに、男性が生み出したお話・歌などに、並並ならぬ思い入れを持ってしまうのではないかと。

 

 

前回、丹下段平さんについて書きました。

私は、こちらのおっしょさんも大好きで、とても尊敬しています。

 

obachantoarts.hatenablog.jp

 

原作についての記事は、こちらです。 

obachantoarts.hatenablog.jp

 

私は、時々考えてしまうのです。

 

段平のおっつあんビタリスおっしょさんが対談したら、どんな会話になるのかと。

 

絶対に、二人は、目をキラキラさせて、はばかりなく、連呼すると思うんですよ。

 

「わしのジョーは✨」

「わしのレミは✨」

 

そして、シンクロ・レベルでいいそうな気がします。

 

「すごいんじゃ✨」

 

飲み物は、ぶどう酒と日本酒 ですかね。 

 

そして、できれば、その対談に 

出崎統監督

も、加わってほしいです。

 

お三方の、夢の対談・・

終わりそうにない・・ずっと聞いちゃいそう・・(妄想)💦

というわけで、BGMは、こちらの曲ですかね。


ゆず 栄光の架橋


全くもってこのお三方は

 

栄光の 架け橋

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的存在だと、思いました。

 

そして、今知ったのですが、「栄光の架橋」の編曲者は・・・

 

松任谷正隆

 

だったのですね!!!!

今までも、かなり敬愛していたつもりでしたがががが!!

 

また、新たな一方的心の師匠が!!!

 

師匠愛がすごくて・・

 まとまりのない記事になり、失礼致しましたm(_ _)m