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漫画「ガラスの仮面」の劇中劇「たけくらべ」について  美内すずえ先生の漫画の素晴らしさ

こんにちは。

樋口一葉たけくらべ」の感想・解釈のまとめを書く前に、こちらの作品について、

少し書かせて頂きます。

 

私は、この漫画を読んで、初めて「たけくらべ」のお話を知りました。

ちょうど美登利と同じ14歳の頃でした。

 

ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)

ガラスの仮面 (第2巻) (白泉社文庫)

 

 

 漫画のストーリーとして、主人公のマヤと、ライバルの亜弓さんが、それぞれの劇団で「たけくらべ」の美登利を演じ、コンクールで競う事になります。

 

亜弓さんが美登利の、劇団「オンディーヌ」版「たけくらべ

マヤが美登利の、劇団「月影」版「たけくらべ

 

 まず、原作のあらすじ紹介があり、その後、二つの劇団、役者たちの練習風景、

コンクール本番での、それぞれの劇団の劇中劇のシーンなどなど、

 漫画の中でも「たけくらべ」の内容は、原作に忠実な内容で、とても丁寧に表現されています。

 

 漫画では、舞台劇の演出として、素晴らしいストーリー展開なのですが、原作と違う点が一点だけあると、私個人は感じました。

 それは

 

ラスト・シーンで「水仙」の作り花を作り、贈ったのが

 

漫画では 「美登利の希望・願い」に答える形での行動

原作では 「信如自身の意志」からの行動

 

という点だと、私は感じました。

 

 

私は2年ほど前に、「たけくらべ」原作を読み始め、その違いに、初めて気づきました。

それをきっかけに読み込むうちに、すっかり、この物語の虜になってしまいました。

 

 

余談ですが、

私は「ガラスの仮面」の影響で、原作を読んだ本が他にも、いくつかあります。

 

エミリー・ブロンテの「嵐が丘」や、

シェークスピアの「ロミオとジュリエット」「真夏の夜の夢」などです。

 

美内すずえ先生、

ガラスの仮面」は幾つになっても、私の人生のバイブルです✨

 

 

お付き合い、ありがとうございます。